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口内炎の基礎知識
 「口内炎」とは、口の中や周辺の粘膜に起こる炎症の総称です。いくつか種類がありますが、もっとも多いのが、はっきりとした原因がわかっていない「アフタ性口内炎」です。体調が悪いときにできやすいことが知られています。
 口の中の粘膜に炎症が起こった状態を口内炎といいます。比較的広い範囲に病変が発生し、口の中に原因があって起こる場合と、全身的な病気の症状として口内炎が起こる場合がありますが、原因が不明なものも少なくありません。一般に口の中の傷は唾液の作用によって治りやすいといわれています。
 
 また、食物を噛み下す機械的刺激、氷点下のアイスクリームや熱い茶やスープなどの温度刺激にも耐える丈夫な構造になっていながら、ここに炎症が起こるということは、よほど重大な病変ではないかと思われがちですが、一部のガンや難病と呼ばれるベーチェット病、エイズ(AIDS)の症状としてできた口内炎でもないかぎり、大部分の口内炎は心配のないものです。
 
 内炎で悩んでいる方は多いのではないでしょうか?意外と知られていないのですが、口内炎の治し方、しかも即効性のある確実な治し方をご存知でない方が多いようです。10代から80代の男女に「口内炎ができたことがあるか」と尋ねたら、ほとんどの人が経験者でした。塗り薬または飲み薬を使うと答えた人の中では、「効き目あり」「まあまあ効く」と答えたのは半数以下でした。
 
 口内炎は一度できてしまうと、食べ物がしみて楽しく食事ができず、つらいものです。できた後で悩まないよう、事前の予防対策も重要です。偏った食生活によるビタミン不足で、口内炎が発生することがあります。緑黄色野菜たっぷりのバランスのとれた食生活を心がけましょう。また、サプリメントなどでビタミンB2・B6・Cを積極的に補って、免疫力を高めましょう。
 
 口内炎は体調のバロメーターともいわれます。かぜや疲れなどで免疫力が落ちていると口内炎になりやすくなります。ストレスや疲れを感じたらゆっくりと休み、夜更かしや不規則な生活を送らないよう留意しましょう。生活環境の変化もストレスになる場合があります。普段から、ほどよい気分転換を心がけましょう。
 
 症状が軽い場合は、様子をみていてもよいのですが、長引くようなら専門医を受診することをすすめます。口全体に口内炎ができてしまったら、食事がとれないために体力を消耗して余病を起こすことがあるので、早めに口腔内科、口腔外科、内科、皮膚科、小児科などを受診してください。
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