歯科X線の安全問題
歯科X線とは、X線装置の事で口の中にフィルムを入れて2~3本の少ない歯とその周辺を撮影する方法になります。歯科機器の一種です。
歯科X線は、歯科診断の上で欠かせない重要なもので、これなくしての歯科治療は考えられないくらいです。しかし、患者の中には歯科におけるX線の安全性に不安を抱いている方も少なくないように思われます。今回は、歯科X線の安全性についてご説明したいと思います。
歯科X線を使うと、小さい虫歯から大きな虫歯まで、充填物、クラウンの適合性、骨の感染、歯石や歯槽骨の状態を含めた歯周病の状態、骨に出来た空洞状の疾患や腫瘍性の疾患、歯や骨の発育異常などが診断できます。
歯科用X線の被爆線量は、自然界(太陽光、地中等)や医科領域のX線量と比べてもごくわずかで、生体に悪影響を及ぼす可能性は極端に低く、安全と考えられています。
地震による福島原発事故で放射線の影響が心配されていますが、地球上の生物は自然の放射線(電磁波)なくしては生きてはいけません。
私たちは宇宙・大地・食料・空気中のラドン・電気製品などから様々な放射線を受けています。
日本では、年間平均2.1ミリシーベルトの自然放射線を受けていると言われています。
がん治療の放射線照射では、健康細胞も重篤な障害を受け、多くの方が後遺症で苦しみます。
自然の放射線は必要ですが、人工の有害な放射線=電磁波(X線、携帯電話、テレビ、電子レンジ、送電線などからも多く出ます)は受けないほうがいいに決まったいます。
歯科用金属、接着セメントの多くは金属を含み、金属によって電磁波(放射線)の影響も受けます。
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