虫歯などで痛くなった歯は、放っておいても自然に治ることはないので、歯が痛み出したら、できるだけ早めに歯科医に診てもらうことが一番です。
しかし、休日や夜間、そのほかどうしても歯医者に行く時間が取れないときに、とりあえず少しでも痛みを和らげる方法など、応急処置について、ご紹介しましょう。
1.はっきりと分かるむし歯の穴がある場合は、まず穴の中をきれいにしてください。
2.食べかすが詰まっているようなら、歯ブラシ(歯磨き粉はつけないでくださいネ)やつまようじなどでそっと取り去ってください。このとき、つまようじで穴の中をつついてしまわないように注意してくださいね。
3.そのあと、ぬるま湯やうがい薬で口の中を洗浄します。
4.もし自宅に「今治水(こんじすい)」や「正露丸(せいろがん)」があれば、それらを使ってください。「今治水(こんじすい)」はむし歯に直接塗る薬で、むし歯の痛みを和らげる効果があります。「正露丸(せいろがん)」はむし歯の穴に1~1/2粒をそのまま詰めて使います。いずれのお薬も一時的に痛みをとる効果しかありません。むし歯そのものは治らないのでご注意を!
5.冷やすと痛みが緩和されるので、氷水で冷やしたタオルや冷却シートなどで外側から頬全体を覆うようにして冷やします。
いったん削ってしまった歯は、もう元には戻りません。歯は削れば削るほど寿命を損ないます。特に神経を抜くのは、ほとんと最後の手段です。これで失敗すると後がないのにもかかわらず、神経の形は複雑で、たとえ名医でも100%成功するとは限りません。ある意味、ギャンブルです。その上、神経を抜くには歯を大量に削らなければなりませんので、必ずいつかは抜かなければならない運命が約束されます。つまりギャンブルの勝者は誰もいないのです。
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