口腔粘膜(こうくうねんまく)に、円形あるいは楕円形(だえんけい)の浅い潰瘍(かいよう)ができるもので、1個の場合もあれば、多数できる場合もあります。
潰瘍のふちが周囲の粘膜よりも赤く、ものが触れたりすると強く痛みます。このアフタが再発をくり返す場合を、再発性アフタといい、7~10日ぐらいであとを残さず治りますが、また再発します。年に数回から月に一度程度の頻度で再発することもあります。
くちびるや頬(ほお)の内側の粘膜、舌、歯ぐきによくおこります。
アフタ性口内炎の原因は口内の刺激物に対する反応とみることができます。例えば、歯につめた金属や歯自体の粘膜に対する刺激がそうですが、ウィルス感染や食物アレルギーでも発生します。さらに、自律神経の乱れや精神的ストレス、過労、ビタミン不足、胃腸障害でも発症します。また、女性の中には、生理前にアフタ性口内炎が周期的にできる人もいます。このことから、アフタ性口内炎は女性ホルモンに関係していると考えられています。歯科材料は必要です
ここで、喫煙者には朗報があります。多量の発ガン物質を含んでいる他、各種病気の元凶とされ、間接喫煙を迷惑喫煙として、片隅に追いやられながら肩身の狭い思いをしている喫煙者。ところが、アフタ性口内炎は喫煙者に限っては発症しにくいことが知られています。
アフタ性口内炎は放置しても1〜2週間で自然に治るものですが、その間は酷く不快な思いをします。また、一旦良くなっても次から次へとくり返して出来てくる場合があります。治療にはステロイド含有の口腔粘膜用軟膏(ケナログ、アフタゾロン、デキサルチン軟膏)や貼り付けるシール状のアフタッチを用いることで、痛みを和らげ、治癒期間を早めることが出来ます。難治例や頻回の反復例では、ビタミンBやCの内服を併用することもありますが、その効果に関しては確立しているわけではありません。
子どもや高齢者にはヘルペスウイルスが引き起こす口内炎もみられます。粘膜の角化部に出来たものはウイルス性のもの、歯肉やもっと広がっていればウイルス特に単純ヘルペスが考えられます。直径2〜3mmの小さな水ぶくれが数多くでき、軽症なら何もしなくても2週間程度で治りますが、重症の場合には抗ウイルス薬を飲むなどの治療が必要です。かびの一種による「口腔カンジダ症」は体力が落ちた場合に発生し、抗生物質やステロイドはかえって悪化することがあり、抗真菌剤を使ったうがいが有効です。
ウイルス、細菌、食物、アレルギー、消化器疾患、ホルモン、精神的ストレス、免疫学的異常などの要因が現在に至るまで検討されていますが、現在でも明確な原因は証明されていません。口腔内カメラで検査しよう。
そのうちもっとも有力な説は、免疫機構の関与についてのものです。これは全身系統的な自己免疫疾患というより、食物その他のアレルギーなどの原因で変性した粘膜抗原による局所的な反応とみる説が強い様です。
細菌については病巣よりの菌の分離、さらに同菌を用いての皮内反応の増強をみており、また菌と口腔粘膜抗原に対する細胞性および液性免疫を検討し、本疾患が細菌と自己免疫の協同作用に基づく可能性を示唆しています。
栄養上で、鉄、ビタミンB12、folic acidなどの欠乏の関与も検討されていますが、直接の原因ではなく、むしろ二次的な促進因子の可能性があるとみられています。
このような因子には他にも外傷、内分泌系、ストレス、異物、喫煙、食物などが関与していると考えられています。
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