特に軽度の介護者が増加していることから、要介護高齢者の健康維持が必要となってきています。その健康維持のための手段として口腔ケアが注目を集めています。それは口腔ケアが単なる口の中のケアだけでなく、発熱や肺炎の予防といった全身の健康維持にも関連するからです。 口腔内には様々な菌が定着して、その温床となっています。健常者の唾液中には、およそ108/mLの常在菌が存在していますが、口腔内の各部には唾液よりも、もっと密度が高い状態で細菌が密着している部分があり、これが歯垢で、最近では口腔内バイオ・フィルムとも呼ばれています。口腔内カメラで検査しましょう その歯垢中の口腔細菌には肺炎桿菌や黄色ブドウ球菌などの全身疾患原因菌が含まれていて、口腔内が不衛生であると、さらに増加して発熱や肺炎の起因菌となる場合もあります。口腔内細菌と内科疾患との関連性、咀嚼機能と老化・痴呆の関連性など、口腔環境がお年寄りの全身の健康と密接に関連しております。 口の中の細菌が関与すると考えられる代表的な全身疾患としては、 1.誤嚥性肺炎 2.感染性心内膜炎、敗血症 3.虚血性心疾患 4.糖尿病 などがあげられます。 噛むということは、口に入れた食物を切断、破砕し、唾液と混ぜ合わせる消化作用の第一段階です。食物として異物であると感じた場合には反射的にそれを吐き出す防御反応のスイッチにもなります。 口腔ケアに関心を持つ新潟県内の医療、介護に従事する方々が集まり、口腔ケアに関する情報の交換や研究結果の討議し、セミナー等を通じて知識と技量(歯科材料)を深め、口腔ケアの進歩と発展を図ることを目的として新潟口腔ケア研究会が設立されました。その第1回の研究会が2006年11月12日、新潟市の日本歯科大学新潟生命歯学部講堂で開催されました。 看護師、歯科衛生士、介護職員、歯科医師をはじめ約300名が参加し、発起人の日本歯科大学新潟生命歯学部口腔外科学第二講座、又賀 泉教授の挨拶のあと、二人の講師から約3時間にわたり御講演を行っていただきました。 大阪府池田市立病院歯科口腔外科、大西敏郎先生からは「口腔ケアの新しい可能性-急性期病院での実際例-」のテーマで御講演され、口腔ケアの基本的な必要性や、歯科領域だけでなく、医科の外科領域での胃がんや大腸がんなどの手術前後に、歯磨きや口腔清拭などのケアを行うことで、手術後に発熱する患者数が減少し、患者の在院日数も減った事から、各異業種間でのチームアプローチの重要性を報告されました。
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