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口臭は気管支系の病気による場合

口が臭い人は多いのですが自覚している人はすくないようです。それは自分の臭さが自分では感じられないからです。自分自身が臭くてもその臭いに嗅神経はすぐ麻痺してしまいます。トイレに入って少し経つと、入ったとき感じた臭いがそれほど気にならなくなっているのと同様です。また同じ臭いを嗅ぎ続けているとそれを感じる脳はその臭いに対してどんどん反応しなくなってきます。嗅神経も脳もある一定した臭いを嗅ぎ続けると他のにおいはちゃんと嗅げるのにその臭いに対しては鈍感になってしまうのです。

これが自分ではわからない理由です。他人は遠慮してなかなか言ってくれないし、親しい友人や家族が言ってくれても言葉での表現では、どの程度自分の口が臭っているのかわかりません。またにおいの評価は受け止める人の好き嫌いや感情によって変わります。たとえば愛犬のにおいは飼い主にとっては苦にならずむしろ愛らしい臭いと受け止めますが、犬の嫌いな人にとってはたまらなく嫌なにおいとしか感じられないでしょう。生理的なにおいを良いにおいと感じるか悪いにおいと感じるかは人によって違います。 

口臭の原因の約1割が全身的な病気です。代謝の異常や病原菌が原因で、特定の物質が増えたり、組織が破壊されてにおいを持つ成分が作られるため。その代表が糖尿病の人の甘ずっぱいアセトン臭です。血液や尿の中にはアセトンが混じっていますが、代謝の異常により、アセトンが増加して口臭が起こります。口腔内カメラで、胃が不調だと口の悪臭が発生することは一般に知られていますが、呼吸器の病気によっても嫌な臭いが発生してしまいます。
肺や上気道、気管支、胸膜など、呼吸器に病気があると、そこからの臭いが直接口の中のニオイになり口から放たれます。
喘息などを発症して気管支の調子が悪いと、痰などの分泌物が増えます。気管支が弱った状態だと痰が体外に排出されづらくなり、溜まった分泌物が臭いを生じさせるため口臭が出やすい状態になります。
気管支炎や肺炎などの症状があるときに出る口の悪臭は、腐った血を思わせる生臭いにおいがします。
これは、炎症することで組織が傷つけられたり、膿が出て細菌が増殖することできつい臭いになります。 発熱によって、口腔内が渇きやすく、唾液の分泌も少なくなります。唾液の分泌が少なくなってしまうために、口の中の自浄作用がうまく働かず、口臭が発生してしまいます。

つまり、超音波スケーラー口の中の清潔が保ちにくい状態になってしまうために、口臭につながると言えます。


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