一般歯科で患者さんが歯の痛みで来院される多くのケースは
1.歯の神経の痛み(虫歯)→しみる。ズキズキする。
2.歯の歯根膜の痛み →噛むと痛い。食べれない。
の大きく2つの痛みです。
まずはきちんと歯の痛みの原因を来院して診査し、痛みの原因を患者さんに説明してから治療へと進んで行きます。こちらのページでは、歯の神経の痛み(虫歯)についてご紹介いたします。神経を抜いた歯でも虫歯にはなります。見えている部分に穴があいてきたりはします。根管治療は必要です。
でも、いわゆる虫歯の痛み(歯髄炎)は出ません。つまり、熱いもの、冷たいものにはしみないはずです。その代わりに、自発痛(何もしなくても痛む)や咬合痛(噛んだ時の痛み)打診痛(たたいた時の痛み)が出ます。「うずく」という症状が出ることもありえます。
歯の神経の痛みは経験が有るかどうか分かりませんが通常の痛みと比較にならないほどひどい物です。それは歯髄が歯という硬い殻に守られているために一度炎症が起きると歯髄が充血して歯の中で内圧が上昇して神経繊維を圧迫するために加速度的に痛くなります。おまけに周囲の組織が死んでも痛みを伝達する神経繊維だけが最後まで生き残り痛みを持続します。
歯髄のすでに無い歯(無髄歯)が痛む場合は歯髄の入っていた穴(根管内)に細菌が繁殖して化膿する病気ですから上記の8.番の状態からスタートします。この場合神経の症状のようにしみて痛いといったことは有りませんが、化膿性の炎症ですから熱いものは痛む場合があります。化膿してできた膿は歯の中から骨の中へと出て感染を広げ溜まって膿胞(膿の袋)を形成します。診療ユニットこの途中経過が早いと内圧があがりひどい痛みを伴います。また、発熱、悪寒などの症状も出ます。
この膿が骨から歯肉へ移行すると顔が腫れたり、顔面神経痛を誘発する事も有ります。その後、膿の袋が破けて瘻孔が出来ます。瘻孔ができて膿が出れば内圧も下がって一旦痛みは取れますが、原因が取れないので再発をくり返します。
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