【新華網】 中国の歯磨き粉製造大手、両面針がこのほど発表した2012年上半期の歯磨き粉売上高は4600万元(約5億7500万円)にとどまっ た。同社は2003年に通年の売上高が4億2740万元(約53億4250万円)に達していた。業界関係者によると、中国の歯磨き粉市場は現在、P&G、 コルゲート、ユニリーバの外資3社にほぼ席巻されている。人民日報が伝えた。
外資系企業が1980年代末に中国に進出後、一部の地方国有企業は「合弁-赤字化-外国独資」のわなに掛かった。外資を呼び込んだ結果、ブランドも 市場も奪われた。例えば、P&Gは中国の日用品市場を寡占し、多くの中国企業を呑み込んだ。化粧品市場における外資系企業のシェアは90%に近い。世界的 な外資シェアに対する警戒基準(通常は20%、一般業界は20%、少数の競争性業界は50%)で見れば、中国は赤信号が灯る業界が多い。
中国の民族ブランドはなぜ消えていったのか。民族ブランドは数が少ないだけでなく、市場価値と現実価値が軽視されたことがその主因だ。数年前に「中国ブランドの99%が外資系企業に低価格で買収される」という言い方が広まった。中国の建機大手、徐工集団はブランド価値が80億元(約1000億円)と 評価されたが、もう少しで米カーライルグループに20億元(約250億円)で買収されるところだった。
民族ブランドがなければ市場での発言権はない。市場が独占競争に陥れば、商品価格やコストや市場によって決められず、独占企業グループによって決め られる。2012年1月1日から中国では乳児用粉ミルクや化粧品など730品目以上の商品の輸入関税が引き下げられた。だがこの減税は国民に恩恵をもたら さず、かえって外資系企業の新たな利益成長点と化した。 歯科用品
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