通常過剰歯は正常な歯に比べると複雑な形態をしていることが多いです。もしかすると、虫歯の治療の影響で通常より神経がダメージを受けたとも考えられます。神経が死んでしまって根の先に膿の袋が出現した可能性がありますので、かかりつけの歯科医院を受診して原因を突き止めた方がいいと思います。根の先が膿んでいるのであれば、消毒をすればまだまだその歯を生存させることもできますし、保存させることができます。
生まれつき歯の数が足りないことを先天欠如といい、乳歯が先天欠如することは希ですが、永久歯列ではよく起こります。その頻度ですが、少し前に日本小児歯科学会が調査し、約10人に1人の割合でいることが分かったそうです(10.09%)。
むし歯や歯周病(ししゅうびょう)などで歯が抜けると、かみ合わせ(咬合(こうごう))が悪くなったり、十分な咀嚼(そしゃく)ができなくなり、発音も正しくできなくなります。少しの歯でも欠損すると、その両側の歯に負担がかかり、それらの歯も失うことになります。これらを防止するため、義歯(ぎし)やブリッジなどで歯を補うことを補綴といいます。
義歯に近い形で歯の根を残し、そこに金属で被いキャップを作る場合や、マグネット(磁石)をつける事があります。歯を残す事により粘膜でかむ感覚より歯でかむ感覚を残す事ができ、またマグネットにより義歯の維持を強くする事が出来ます。
義歯を小さくする事もでき違和感を少なく出来ますが、義歯の中に完全に入れてしまう状態を作ると義歯の中に埋没した状態になり、自浄作用(唾液の流れによる清掃作用)が働かず、義歯の中でバクテリアの増殖を促進し、金属と歯根の境目部分から虫歯が発生し、半年から一年で全周に及んできます。
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