親知らずとは、下顎第三大臼歯および上顎第三大臼歯の事をいいます。知恵歯(ちえば)、智歯・知歯(ちし)とも呼ばれ、英語では、賢い歯、つまりwisdom teeth ともいいます。
これは物事の分別がつく年頃になってから生えてくる歯であることに由来しているようです。親知らずは、成人になる頃に生えることが多いので、親が子どもの歯が生える頃には親元を離れたりして
歯の生え始めを知ることがないため、このように呼ばれています。上下左右で合計4本あります。ただし、人によっては一生生えない、あるいは先天的に存在しない場合もあります。第三大臼歯という立派な名が付いているにもかかわらず、昔から親知らずと呼ばれ続けているのはなぜか…?それは、どうやら親知らずが大人になってから生え始めてくることに関係しているようです。ちなみに、親知らずを英語に置き換えると「wisdom teeth(知恵の歯 = 智歯)」となりますが、こは、親知らずが物事の分別(知恵)がつく年頃になってから生え始めてくるということから、このような名が付いたと言われています。遠い昔の先祖(原始人)には、親知らずもきちんと生え揃っていたようです。
ところが、現代人にとって、この親知らずは非常に厄介な歯として疎まれ続けています。これは、長年の進化の過程で、現代人の顎は徐々に退化していき、親知らずが生えてくるためのスペースが狭まってしまった(歯の本数や大きさに変化はない)がために、様々な問題(歯並びを悪くする/虫歯になりやすい/智歯周囲炎など)を引き起こす原因になっているからです。
親知らずの痛みの原因は、「細菌感染」です。このため適切な時期に根管治療や抗生物質などの投与が行なわれれば、ここまで大きな問題になりません。しかし痛みや腫れがあるのを何度も我慢し、腫れがひどくなった段階でもなお治療を行わないでいると、危険リスクが高くなることを知っておかなければなりません。
「たかが親知らず、されど親知らず」ですね。
しかし、早めの治療が第一の親知らずでも、やはり歯科用 バー歯を抜くことに抵抗感があり、可能ならば避けたいと考える人は少なくないようです。歯の安全を保ち、抜かないままで済ませるために知っておくべきことを次にご紹介します。
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