東京・杉並区在住の評論家、吉武輝子さん(74)は、20年ほど前から、唾液(だえき)が少なく、口の中が乾く「ドライマウス」(口腔乾燥症)で、口内炎の痛みに苦しめられている。加湿器を置き、グミキャンデーをなめて唾液を出す工夫をするなど、日常のケアに細心の注意を払っている。
唾液は、耳の下や舌の下にある唾液腺などから、1日に1・5〜2リットル分泌される。この唾液腺に異常が起き、唾液が少なくなるのが「ドライマウス」だ。
原因は様々だが、最も多いのは「薬の副作用」で、患者のほぼ半数にみられる。鶴見大歯学部教授の斎藤一郎さん(病理学)によると、抗アレルギー薬や降圧剤、抗うつ剤などには唾液の分泌を抑える作用があるという。
涙や唾液が出にくくなる疾患「シェーグレン症候群」も原因として多い。本来は病原体を退治する免疫細胞が、誤って唾液腺を異物として攻撃する自己免疫疾患で、吉武さんもこの症候群だ。
糖尿病や腎臓病が原因で起きることもあるほか、顔や口のがんで歯科x線を受けて唾液腺が破壊された場合や、強いストレスも一因となる。味覚障害が口臭の原因になっている場合があるのをご存知ですか。味覚障害というのは「何を食べても味がしない」「美味しいと感じない」などが一般的な症状で、味覚減退や味覚消失、異味症、悪味症などの種類があります。
味覚障害の人が最近は増えてきているそうですが、口臭とどのような関係があるのでしょうか?
私達が味を感じるのは舌の表面や上アゴの奥にある味蕾というセンサーですが、味蕾で感知した味の成分が味細胞から味覚神経を経由して脳に伝わり、美味しい、薄い、辛い、甘いなどを認識します。
この脳までの経路に異常があると味覚障害になってしまうわけです。味蕾が異常を起こす原因には神経系の疾患や薬の副作用なども考えられますが、一番多いのが偏食によるものです。
味蕾の機能が正常であるためにはミネラルの亜鉛が不可欠で、偏食が多い人は亜鉛不足によって味覚障害になることが多いのです。ドライアイ患者の多くが、ドライマウスだといわれています。これは『乾燥症候群』の典型的な一つ。現代人は、住環境の変化などで適度な湿気を失い、目も口も肌も髪も乾燥しているんです」
口の渇き以外にも、「口がマズイ」「ネバネバする」「ペットボトルを手放せない」など、様々な症状があるそうだ。でも、口が渇くと何が困るんでしょう?「唾液が少なくなると、虫歯や歯周病になりやすく、口臭が強くなったり、ものを飲みこみにくくなることもあります。それに、感染症にもかかりやすくなるんですよ」超音波スケーラーは必要です。
唾液には、消化作用や抗菌作用、粘膜保護作用や歯の保護作用などがあるほかに、「全身の状態のバロメーター」にもなり、唾液量の多少で自分の健康状態やストレスもわかるのだとか。症状が気になる人は医師に相談する必要があるそうだが、唾液量を減らさないためにはどうしたらいいのでしょう?「軟らかいものばかり食べていると、噛む回数の低下にともない唾液も減るので、噛みごたえのある食事をしましょう。ストレスも一因になりますね」 味覚障害は、舌に分布する「味雷」という細胞が障害されて起こりますが、この味覚障害と嗅覚の異常を伴いこともあり、その場合には口の中の異臭を感じたり、稀には体臭が変わったように感じることもあります。味覚障害の原因は、味雷細胞が亜鉛の不足のために障害されることです。また味覚と関係する嗅覚の細胞も亜鉛を材料として新陳代謝を行うため、嗅覚の変化を伴うこともあるのです。
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