歯への関心の高まりとともに、矯正治療を行う人が年々増えています。にもかかわらず、どんな治療があるのか、どのような治療が行われるのか、ほとんどわからないまま治療に取りかかっている患者さんが多いのが現状ではないでしょうか。
歯科機器抜歯の適応症について上述しましたが、抜歯すべきか否かの判断は単純ではありません。たとえば「顎骨と歯の大きさに不調和がありそれを治すために歯列弓の拡大に限界がある場合抜歯する」とされていますが、何をもって限界とするのでしょうか。抜歯か否かの判断基準は学会内でも結論をみたわけではありません。
これを判断するために幾つかの抜歯基準なるものが提唱されています。こうした基準の多くは口腔模型(歯科材料)とセファロ分析からある数値を算出し、一定値以上を抜歯それ以下を非抜歯としています。しかしながら歯列や顔貌といった形態学的問題は数値で割り切れるようなものではありません。当然ながらグレーゾーンもあります。それは、矯正治療前に、十分納得してから治療に取りかかっているかどうかが最大のポイントになります。
「インフォームド・コンセント」といって、患者さんに十分な説明をして、同意を得てから治療に取りかかるべきだということを、歯科医師のほうが十分気をつける時代になってきていますから、患者さんは、素人としてどんどん質問をしていくべきなのです。そして一番お勧めしたいことは、面倒くさがらずに、少なくとも三つぐらいの歯科医院で治療相談を受けて、それぞれを比較してみてください。
なぜ、同じ患者様なのに、一方の歯科医院では歯を抜くと言われ、他方の歯科医院では抜かないと言われることが起こるのでしょうか?これには理由があります。
矯正医は、患者様の歯を治療する場合、最初から歯を抜こうと考えることはありません。何とか歯を抜かずに治療が出来ないものかと考えます。 もし抜かずに歯並びをキレイにするのならば、デコボコな歯をきれいに並べたり、出ている歯を引っ込めたりするためにどこかに隙間を作ることを考えなくてはなりません。
ここでは、歯を抜かない矯正の方法をいくつかご紹介します。(下記の方法が適用できるかは、症状等、個人差があります。) 抜かない矯正治療は、主には、上記の3つの方法により、歯を動かす隙間を作り、それにより並べ替えていきます。
それでもなお、デコボコ等がとりきれない時に歯を抜かない場合には、前歯を前方に出します。矯正学上、上下の前歯の骨に対する理想的な植立(植えている)角度というものは、ある程度決まっているのです。
しかし、その角度は一点ではなくてある程度の幅があり、その中で前方へ出すという事になります。ただしこの場合、横顔として若干の口元の突出感や口が閉じづらいといった事が起こるかもしれません。また、骨格的な問題のある出っ歯や受け口の患者様で歯を抜かない場合には、それ以外に外科的な手術が必要となります。
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