舌に口内炎ができて、あるとき突然痛みを感じることがあります。そもそも口内炎は、食事の時などに誤って口の中を噛んだりすることによる傷ができもののように炎症を起こして発症することが多いようです。口内炎はその名の通り、口の中のできものなので、普通の皮膚にできるニキビや吹き出物と異なり食事たびに痛みが付きまといますので非常に厄介です。
さらに口内炎ができることで同じ場所を2〜3回噛んだりしてしまうこともあり、さらに症状が悪化すると、傷みのあまり食べ物どころかおしゃべりにも影響がでることもあるようです。最近では、口内炎に効くとされるたくさんの薬がドラッグストアなどでも売られています。以前は塗り薬(歯科材料)が主体だったようですが、最近では飲み薬やうがいタイプのものなども登場しています。
口の中には歯と舌と歯茎や頬の粘膜とがありますが、舌というのは(牛タンを連想してください)筋肉の塊の表面をツルツルの粘膜が覆い、さらにその表面を舌乳頭という味覚を感じる細かな細胞が覆っているためザラザラとした触感になっています。食事や会話等の際に、舌を含む粘膜は常に食物や歯に刺激され傷ついているのですが、本来粘膜というのは大変強い再生能力を持っているので傷を意識することなく修復されてしまうことがほとんどです。しかし粘膜の再生にはビタミンや微量元素が必要ですし、傷害された粘膜への細菌の侵入を阻むための免疫機能も十分でなければなりません。これら栄養素の欠乏や粘膜免疫の破綻が起こってしまうと粘膜の修復が滞り、口内炎を起こしてしまうのです。エイズや癌の化学療法等で免疫力が低下したり栄養失調(脚気や壊血病など)の患者さんには大変重症な口内炎を認めることがありますが、そうでなくても偏った食事や不摂生等も十分口内炎の引き金となるのです。また舌の表面を覆う舌乳頭も、栄養素の欠乏などで新陳代謝が遅れると磨り減り剥げ落ちてしまうことがあります。そうすると粘膜がむき出しになり味覚がおかしくなったり刺激物でヒリヒリしたりといった症状が出てきます。これを舌に出来る口内炎と区別して舌炎といいます。 アフタ性口内炎は主にストレスが原因と考えられます。
また、誤って、頬の横の肉をかんでしまったなどのけがをしたところから、口内炎になることがあります。口内炎から舌がん、舌痛症に要注意です。
あと、口内炎が10日以上続くようであれば、何らかの舌の病気と考えられます。病院へ行って、医師の診察を受けることです。
予防は、歯磨きをしっかり行うこと、歯をブラッシングした後、デンタルリンスを行う、過度のストレスに注意する、などです。口内炎は、たかが口内炎と甘く見てはいけません。舌の病気やほかの病気が隠れている可能性があるからです。自然に治るからといって、放って置かないことです。すぐに治らない口内炎は、重大な病のサインだからです。舌癌(がん)という舌にできてしまう癌の初期症状が口内炎とすごく似ているのです。
そのため舌にできた口内炎が癌だったのに「口内炎かー放っておけば治るよね」という安易な気持ちで放置してしまい気付いたときには手遅れということもあります。そのため舌に口内炎が出来た場合は本当に口内炎なのか?それとも癌の初期症状なのかを知識としてだけでも知っている方が良いのです。
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