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乳歯の虫歯の特徴

乳歯は虫歯になってもそのうち永久歯と生えかわるから、放っておいて大丈夫」と思っておられる人も多いようですが、子供(乳歯)の虫歯を放っておくと、永久歯の歯胚(歯の元となる種のようなもの)が傷付いて、永久歯が変色する。歯が動いて永久歯が生えるスペースがなくなり、永久歯が変な場所に生えてくる。などの問題が出てくることがあります。
子供(乳歯)の虫歯をしっかりと根管治療しておくことは、将来永久歯が正常に生えてくるかどうかにも、大きく影響するのです!

保健センターの1歳半児検診で、虫歯を見て「これは形成不全」といわれた患者さんがありました。「形成不全症」というのは遺伝性の病気で、エナメル質、または象牙質の元となる細胞がうまく作られなかったものです。お口中の全部の歯が茶色っぽくなったり白っぽくなったりします。
検診した方が言いたかったのは「減形成」のことでしょう。減形成はエナメル質ができる(カルシウムが沈着して硬くなる)時の異常で、一本の歯、またはお口の中の一部の歯に起こります。原因はいくつかあります。乳歯の場合はお母さんのおなかの中にいる時にエナメル質が硬くなりますから、お母さんの体が不調だった時期に対応して部分的に左右対称に茶色くなります。歯の表だけとか裏だけとか右の歯だけ茶色くなることはありません。乳歯は生え変わるからと、虫歯になっても放置していると、永久歯に思わぬ影響があります。
まず永久歯の歯並びへの影響があります。乳歯には永久歯が生えてくる場所を確保するという大切な役割があるので、乳歯をひどい虫歯にしたり、早い時期に失ってしまうと、隣り合っている歯が移動して永久歯が生えるスペースが確保できず、歯並びが乱れたり永久歯が生えてこれなくなったりすることがあります。
また、乳歯の虫歯が重症で、歯の根の先などに膿がたまるくらいひどくなると、乳歯のすぐ下でつくられている永久歯の表面のエナメル質を溶かしてしまうことがあります。
その他にも、歯の痛みで噛めない物ができたり、顎の発達が不十分になるなどの影響もあります。虫歯になってしまったら放置せず、きちんと治療を受けましょう。もちろん虫歯にしないように予防していくことがなによりです。定期的に口腔内カメラ検診を受け、毎日の歯みがきでお口の中を清潔に保つようにすることが大切です。

 

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