硫黄が嫌気性細菌によって還元されて硫化水素が発生する仕組みになっています。硫化水素の臭いは、歯科材料の匂いではなく、硫黄特有の、卵の腐ったような特徴的な強い刺激臭であると言われています。硫化水素は毒性が強く、ヒトの口臭の中に含まれる硫化水素の量は0.3PPMくらいだと言われていますが、硫化水素の致死量は300PPMくらいなので、単純に計算すると1000人の口臭で死んでしまう計算になります。そのくらい、硫化水素は毒性があるのです。
また、0.3PPMなら大丈夫というわけではありません。少しの量でも、硫化水素を長い時間吸い込むことによって、体への悪影響はあります。また、硫化水素は発がん性があると言われている物質のひとつです。このように、硫化水素は、悪臭を放つだけではなく、体に影響のある、とても恐い、物質なのです。家庭の医学を取り上げたサイトにて、最近流行の硫化水素自殺と、口臭の成分としての硫化水素がからめられていました。
たしかに、不思議なものです。一見、命にかかわるなんて考えられないような口臭の成分に、自殺に使われるような硫化水素がある、なんて。
歯周病と全身疾患とのかかわりがうたわれて大分たつけど、口臭についても、そんなふうなことが将来考えられたりするのかもしれない。そんな空想はふくらむ。
そういえば最近読んだ本に、「バケツ一杯食べると危険というなら、塩も砂糖も危険です。予測される危険の大きさ(質と量の両方ですが)と、別の選択肢による危険の大きさのバランスで総合判断せざるをえない。」日常生活での口臭対策は、適切なブラッシング、舌苔の掃除などを習慣的に行う必要がありますが、舌苔が付きやすかったり、唾液の分泌が減少してしまう症状が現れているようでしたら、口臭治療専門の歯科医院の受診をお勧めします。超音波スケーラーはよく役に立ちます。
口の中は今の健康状態を教えてくれる大切な場所です。歯磨きをしないと口臭の原因になることは誰でも知っているところですが、口臭の成分が硫化水素であったり、それが深刻な病気に発展する可能性があることはあまりご存知ないと思うので、この機会に自分の口腔内を汚れ度をチェックしてみてほしいと思います。
唾液内に含まれるタンパク質やお口内の腔粘から剥がれ落ちた上皮細胞が細菌によって還元されて、この硫化水素を生成させています。また舌苔も関係があります。ですので、歯周病原因の歯石・歯垢などずっと放置しているとこの硫化水素が増えて口臭発生の原因になるのです。
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