舌ケアの効果を実体験
口臭は自分ではなかなか気づかず、それゆえに「自分は臭くないか」と気になってしまうもの。コップに息を吹きかけ、蓋をして、少し時間をおいて嗅ぐと判断しやすいそうなので、一度試してみては?
鏡の前で舌をベーッと出してみると、表面の白っぽい汚れが目につくことはないだろうか? これは「舌苔(ぜったい)」と呼ばれ、口臭の原因になるもの。昨今、この汚れを取り去って口臭を防ぐ「舌ケア」が注目を集めつつある。
とはいえ江崎グリコの調査(9月実施)によると、口臭を気にしているビジネスパーソンは94%に上るものの、実際に舌ケアをしているのは48%。どうやら「口臭予防には舌ケアが必要」と思っている人はまだまだ少ないようだ。
そこで今回、口臭と舌苔の関係について、歯科衛生士の北原文子さんに聞いてみた。そもそも舌苔ができてしまう原因って?
「舌の表面には細かい突起がいくつもあり、そこに細菌や食事のカスが溜まることで舌苔ができます。歯の磨き残しも原因になりますが、体調不良や緊張でも、汚れを流す唾液の量が減り、舌苔ができやすくなる。口臭のほとんどはこの舌苔から生じており、息を清潔に保つには、歯磨きだけでなくきちんと舌ケアをすることが大事なんです」
なるほど。体調不良の時に口臭がきつくなる時があるけど、あれは舌苔が原因かもしれないのか。これをケアするには、歯ブラシで舌をゴシゴシと磨けばいいんですか?
「過剰なケアをすると、舌にある味覚センサーを傷つけてしまうこともあります。舌磨きは専用のブラシやヘラを使い、適度な力で行いましょう。また、食間にガムやタブレット菓子を食べて、唾液の分泌を促進するのも効果的です」
舌ケアアイテムとしては、江崎グリコから舌ケア用タブレット(錠菓)「BREO」が発売されているほか、パナソニックからは舌ケア専用ブラシを搭載した音波振動ハブラシ「ドルツ(EW-DM51)」(※音波領域内での振動)も登場している。なんでも「BREO」にはタブレット表面のザラザラとタンパク質を分解するアクチニジンという酵素が含まれ、舌苔対策に有効なのだとか。
でもタブレットを舐めるだけでホントに口臭が改善するの? …ということで、江崎グリコに取材を依頼。専用の口臭センサーを使って実験をさせてもらうことに。
意地の悪い筆者は前日に焼肉を食べ、歯も磨かずに就寝。そのまま測定してみると、「硫化水素」が1142ppb、腐った玉ねぎのような臭いを発する「メチルメルカプタン」が666ppb、腐ったキャベツのような臭いがする「ジメチルサルファイド」が186ppb検出。
これは相当に高い数値だそうで、「明らかに口臭があり、明確に不快感を覚える範囲」という状態。
そこで今度は「BREO」を舐めて再度測定すると、硫化水素、メチルメルカプタンは検出されず、ジメチルサルファイドが42ppb(誤差の範囲)と、「口臭はほとんど感じられない」という結果に。恐るべし、舌ケア効果。口臭のほとんどは舌苔により引き起こされる、というのも確かにうなずける。
口臭は、自分ではなかなか気づきにくいもの。それににおっていても、周囲から「君の口、臭いよ」とはまず言ってもらえない。「息が臭いんじゃないか」と気になっている人は、日頃から舌ケアしておくと安心かも?
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