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リウマチで手が変形している方

  パーキンソン病や脳血管障害で手が震える方が、歯みがきするとうまくいかない場合が多いようです。手指の振戦は緊張すると強くなることが多いので、リラックスしてやってもらうことが大切です。また、意識的に振戦を止められる方もいらしゃるので、精査してみることも必要です。

 どうしても手指の振戦で歯みがきがうまく行かない場合、薬剤等で手指の振戦を止めるようにするのではなく、手添え等で歯みがき介助をしてみてください。また、振戦のために歯ブラシで歯肉等を傷つけることのないよう、極力柔らかい歯ブラシを選択することが必要です。さらに、歯みがき後に介護者が口腔内をチェックし、磨き残しを磨いてあげるようにしましょう。慢性関節リウマチとは、全身性結合組織疾患の一種で、多発性関節炎のほか、全身症状を呈する疾患である。女性に発症することが多く、診断の際の主症状として、朝のこわばり、3ヶ所以上の関節炎、手関節炎、対称性関節炎、X線変化、リウマトイド 、血清リウマトイド因子の7項目のうち、4項目以上が診られる場合である。

 

 慢性関節リウマチの患者さんの口腔ケアを行う場合、一番の問題点は、手指の関節部に運動制限、手指関節変形がみられることが多いため、通常の歯ブラシなどでは、自身による清掃が困難なことが多いため、ブラッシングのための補助具、中でも関節可動域制限を補うための、柄の長い握持具を用いることが多く、有効である。また、義歯を装着している患者さんでは自身で着脱出来ないこともあり、介助者による義歯着脱と、患者さん自身によるブラッシングの磨き残しのチェックと清掃も大事である。

 

 痴呆の人は、最も口腔ケアのサービスを提供されるべき対象でしようが、一方で継続した口腔ケア提供するのが難しい対象かもしれません。また、痴呆の方の人権を考えると、そのサービスの提供には、常に「保護」と「管理」の両面に気を使う必要があります。つまり、強制的な口腔ケアは最も避けなければなりません。そのためには、日常の介護の中に無理のない範囲で取り込む、朝の歯磨き運動など生括習噴として位置付ける、個人のペースにあわせて行い常に自立支援を考えるなどが、挙げられます。

 

 また認知障害が強い場合、具体的には脱感作の応用で簡単なことから慣らしていく方法があります。まず、食後のお茶を飲ませることから始め、うがいができるようであれば、うがいをさせます。次に、義歯がある場含はばずしてもらい、綿球、綿棒などを水や薬液で湿らせ、口唇、口腔内と清拭を進め、歯磨きまでもっていくようにします。

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