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歯ブラシ

 「音波」は通常人が聞こえる範囲のヘルツ(Hz、一秒間の振動数)なのですが、超音波であれば、人間の耳には聞き取れなくなります。超音波歯ブラシは、その発生装置が歯ブラシのヘッドに搭載されており、口の中の水分で振動を発生させています。

電動歯ブラシは、あくまでもモーターの働きによって、すべて手でやるよりも高い清掃効果が期待できる、というレベルです。音波歯ブラシは、ブラシの毛先が接していないやや深い部分のプラーク(歯垢)までも200~300Hzの音波の振動によりさらに清掃できます。

 

超音波歯ブラシは、振動数が160~200万Hzで、電動歯ブラシや音波歯ブラシでは難しかった歯のプラークの細菌や、不溶性グルカン(歯垢のもととなる大きな汚れ)まで破壊できます。

 

電動歯ブラシ、音波歯ブラシ、超音波歯ブラシの正しいブラッシングと効果プラーク(歯垢)を歯の表面からこすり落とすのは、意外に難しいです。音波や超音波は確かに、プラークを落とすためのサポートになります。

 

超音波の作用に期待して、20~30秒程度の短時間で歯磨きを終え、磨きやすいところだけを磨くのではその効果は期待できません。超音波歯ブラシも普通の歯ブラシも、鉛筆を持つ程度の軽い握りで持って、また歯にごく軽くあてる感じで、振動も小さめにしてブラッシングしていきます。

 

磨き残しがないようにすることで、それにはブラッシングの箇所、ブラッシングにかける時間が大切です。デンタルフロスや歯間ブラシを併用するとよいでしょう。ブラッシングの時間は、3分程度はかけましょう。超音波歯ブラシでは、入浴中における歯磨きや心臓ペースメーカを使用している方は使用を控えることなど、いくつか注意すべき点もあります。

 

有名なものはウルティマ、ソニッケアー、オーラルBが挙げられます。音波歯ブラシ、超音波歯ブラシは振動の違いの使いやすさから、個人に合う物を選びましょう。

 

将来の歯周病リスクを回避するために歯や歯ぐきをきちんとブラッシングすることが、大切です。そのためには正しい歯磨きの仕方、そして歯周病など歯の疾患についての基本的な知識も身につけた上で、プラークを除去するパワーをあげていくという点から、音波歯ブラシ、超音波歯ブラシを取り入れていくと良いのではないでしょうか。

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