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口腔内悪習慣

 「朝起きると、顎の周辺がだるい」「寝ているときに歯ぎしりしていると言われた」などという経験はありませんか睡眠中、無意識に歯をかみしめたり、歯ぎしりをしたりするのは「睡眠時ブラキシズム」と呼ばれています。

歯ぎしりと言えば、就寝中無意識に歯をこすり合わせぎりぎりという音を出す、というイメージを持っている人が多いでしょう。しかし、ぎりぎりと音を出す事だけが歯ぎしりではありません。歯ぎしりとは、このように歯をぎりぎりさせるだけの事ではなく、歯をかみしめくいしばることも歯ぎしりであると言われています。

 

そばに寝ている人にとってはとてもうるさく感じることでしょう。うるさいだけで特に問題はないのでは、と考えている人もいるのではないでしょうか。歯ぎしりは「ブラキシズム」とも呼ばれている事から、そのままにしておくと口の中のトラブルに繋がってしまいます。

 

歯ぎしりを知らぬ間に続けていると歯が割れたり、削れてしまうということが出てきます。この他のトラブルとして、歯の根っこが露出してしまったり、周りの骨を溶かすということが挙げられます。歯ぎしりは、就寝中に無意識のうちに行ってしまうものです。

 

そそ為、自分が歯ぎしりをしているとわからない人も多いと言えます。また、歯ぎしりが癖になってしまっている場合もあるため、よくないと思ってはいても中々やめる事が出来ないのが現状のようです。

 

歯や歯茎の状態を見て歯ぎしりをしているかも知れないと思ったときや、人に歯ぎしりを指摘された時はかかりつけの歯科医に相談してみてはいかがでしょうか。高さの合わない補綴物を調節したり、虫歯を治すことで歯ぎしりの症状が良くなることがあるようです。

 

一般的に、日本人は8~15%が歯ぎしりをしていると言われ、年齢を問わず子供から老人まで幅広く見られます。通常であれば、奥歯にかかる力は最大で自分の体重程度ですが、睡眠時など、無意識下においては“これ以上噛むと歯が壊れてしまう”という抑制ができず、結果として通常以上の力が加わることがあります。

 

放置していると、歯が削れたり、折れたり、割れたり、歯周病悪化の原因になることもあります。また、治療後の差し歯の破損や、詰め物が脱落することもありますので、注意が必要です。特に、近年人気の高いセラミックスを用いた歯は、天然歯や金属に比べてもろいので、よりいっそう注意が必要です。

 

歯ぎしりの原因ははっきりとはしていませんが、睡眠が浅いときに起こりやすいことが分かっています。ストレスが多い場合や、飲酒後などは熟睡しにくいため、歯ぎしりをしやすくなります。また、喫煙や遺伝なども原因の一つとして指摘されています。睡眠時無呼吸症候群でも、無呼吸状態の時に高い頻度で歯ぎしりが起こることが報告されています。

 

では、どうすれば歯を守れるでしょうかストレスを抑え、生活習慣を見直すことで睡眠が安定し、予防できる可能性があります。しかし、それでも治らない場合は、睡眠時にマウスピースを装着するという方法があります。

 

歯科で樹脂製の歯科用マウスピースを作製できますので、ご相談ください。長期的にマウスピースを使用すると効果が薄れることがありますが、歯を擦り合わせることで起こる摩耗を防いだり、歯にかかる力を分散させて歯の負担を軽減ことは可能です。マウスピースは数ヶ月に1回のメンテナンスが必要ですが、健康保険が適用されますのでご安心ください。また、痛みも少なく安全な治療方法です。

 

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