噛み合せ症候群の治療の目的は、楽な顎の位置で上下の歯が噛み合うようにすることです。「楽な顎の位置」とは、顎関節も筋肉も生理的に安静状態にあるときの顎の位置のことです。この位置のことを専門用語では「生理的下顎安静位」いいます。
狭い意味では顎関節症と同じですが、顎関節だけではなく、肩こりや頭痛、背中のコリや痛み、目の奥の痛み、顔面痛、耳閉感、めまい、気圧の変化による体調不良などなど複合的に症状を出します。症状の出る部位は歯科医の治療範囲を超えますが、噛み合わせを整えると改善することが多いのです。
頭痛を伴った非常に緊急性の高い疾患もありますので、脳神経外科、眼科、耳鼻科、整形外科などのチェックを受けて、それでもなお痛みや不快症状が残る場合に「噛み合わせ症候群」もチェックしてみると良いのではないでしょうか。
噛み合せ症候群は、この生理的下顎安静位で上下の歯が噛み合わずに、噛むたびに顎がずらされることから起こる病気です。そのため治療の第一歩は、上下の歯が噛み合うときに顎がずらされずに生理的下顎安静位にとどまるようにすることです。
そのために、「オーソシス」という樹脂製の器具を上下の歯のあいだに装着して使っていただきます。オーソシスを装着することで下顎は常に下顎安静位に保たれて、顎関節や筋肉を護ります。またすでに破壊されて障害をうけている組織を安静に保って回復するのを助けます。
「治療に行くたびに歯を削られて、噛み合わせが低くなり、症状が悪化する一方です。最近ではどこで噛んで良いかわからなくなりました。」「矯正治療を受けたのですが、その後から顎の関節のところで音がするようになりました。今では前歯だけが強く当たり、奥歯ではあまり良く噛めない状態で困っています。」
咬み合わせのズレは何故、起きるのでしょうか。 それにはいくつもの要因があります。 そして、大半の場合、どれか1つに原因があるのではなく、複数の要素が合わさって咬み合わせのズレとなり、それが 顎関節症、肩コリ、頭痛、腰痛などの症状として現れてくるのです。
このようにして安静状態を保つことで、破壊されて関節や緊張した筋肉が修復されていき、正常な状態に戻ることができます。それに伴って、症状が緩和されていきます。症状が緩和されて、快方に向かったことが確認された段階でこの治療法の正しさが証明されますが、ここまでをこの治療法の一段階と考えています。
しかし問題はその後です。オーソシスを使用していると顎の位置が修正されて症状は快方に向かうのですが、オーソシスを外すと元の位置に戻りますので、症状が再発します。
外しても再発しないようにするためには、オーソシスを使わなくても下顎安静位の顎が維持されるようにしなければなりません。そのためには現在ある元の歯の噛み合わせを変更して、オーソシスを使わなくても下顎安静位が保てるようにしなければなりません。
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