咬合再構成は、矯正治療、可撤式義歯、インプラント、クラウン、ブッリッジ治療のいくつかを駆使して、現在の咬合を理想的な咬合に構成しなおすこと。疼痛などの具体的症状が存在無くとも、多数歯の補綴を行う際に、補綴物の長期安定した維持を期待して咬合を変更することも含める。咬合再構築とも。咬合を診断するためには、簡易的には、メタルストリップス、咬合紙、デンタルフロスを使用します。
口腔内には親知らずを除くと、通常28本の歯が存在する。これらは、経年的にも歯列(歯並び)、咬合面の摩耗が進行し、顎関節の変位も進行する。しかし、これらが病的状態に陥ることなく健康に推移していれば何ら問題ない加齢的変化と考えられる。
他方、虫歯、歯周病、歯牙喪失、不正補綴物装着、外傷による歯牙の動揺、傾斜、移動病的な摩耗、顎偏位、顎運動の異常などを生じると、各歯牙の三次的位置、咬合面形態、隣接面コンタクト、歯列、顎関節の状態、顎運動そのものを再度新規に構成しなおす必要がある。
このためには、十分な診査、具体的には歯周組織精密検査・硬組織精密検査・咬合診査・顎運動診査・フェースボウトランスファー・上下顎印象・バイト・チェックバイト・診断用模型作製・ワックスアップによる咬合再構成の検討・スプリント作成・スプリント調整・咬合調整・MRI・CTなどの診察過程を必要とする。
咬合診査の結果に基づいて、書面にて咬合再構成の提案を行い、ご承諾が得られましたならば、ワックスアップ模型を作製し、最終補綴の形を説明させていただくこととなります。
補綴診療においても、人工歯を装着するはるか前の歯を削る前に、最終補綴形態咬合形態を咬合器上で構築する。また、矯正治療においても小臼歯の便宜抜歯を行う以前に矯正装置を装着する以前に、最終的歯並びを分割模型で作成することは、心ある臨床医にとって必須のプロセスです。
インプラント手術を伴う欠損補綴の最終ゴールの人工歯の形態と咬合再構築をインプラント埋入手術の3次元的方向性を考慮する際の埋入手術前の熟考と埋入手術中の即時の判断決定の材料としているか否かが問われます。
診断用模型・ホワイトワックスによる最終補綴形態作成、このモックアップの作成、CT撮影のための診断用ステントの作成、手術用ステントの作成、その後のプロビジョナル(仮歯)作成の過程が、咬合、審美、清掃性、発音、予後などに関与するであろうことは想像に難くありません。
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