歯髄炎というのは
歯髄炎は、種々の原因で歯髄に炎症が生じたものであり、歯根膜炎は歯周組織を構成している歯根膜に炎症が生じている状態をいいます。ただ、一般に歯周組織の炎症は歯根膜だけにとどまらず、歯槽骨(しそうこつ)やセメント質にも炎症性変化が同時に生じることが多いので、歯の根の尖端に炎症性変化を起こしている根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)との区別が難しいことがあります。 ともに急性と慢性の病態がありますが、時には慢性状態から急性状態に変化することがあります。
歯内療法については重鎮ともいえる某ベテラン歯科医が、来院した患者さんの生活歯の痛みを歯髄炎の診断のもと、その歯の神経を取ったのですが、それでも痛みは収まらず結局歯を抜くことになってしまったそうです。ところが抜いたはずの部位にはなお痛みが残ったため、治療は周辺歯にもおよび、神経を取る→歯を抜く、を繰り返すことになってしまいました。 結局痛みに変化はなく当然のことで患者さんはドロップアウトしてしまいます (患者さん談)。 これは経験豊富なこの専門領域のリーダーといえる方でさえ、成功体験に基づいた歯内療法的見地でしか歯牙に発生する疼痛を捉えられなかったという実例ですが、現実にはこのような事例はたくさんあると考えられます。
歯科疾患は自覚症状を伴わずに発生することが多く,疾患がある程度進行した時点で症状が生じる。そのため、定期的に歯科検診を受診して、早めに歯科治療を受ける習慣を維持することが歯の喪失を抑制することが明らかにされている.
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