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欠損歯があると

欠損歯(けっそんし)とは、歯列の中で存在していない歯のこと。先天的に歯胚が作られないために歯が存在しない場合と、後天的に歯を喪失する場合がある。通常、欠損部位は局部床義歯やブリッジにより補綴されるが、先天欠損の場合、欠損歯の両側の歯の間に空隙がないこともある。

 

先天欠損歯があると、歯と歯の間が離れていわゆる「すきっ歯」になってしまうことがあります。また、乳歯が先天欠損の場合、その後に生えてくる永久歯も欠損している場合が多く、かみ合わせや歯並びの問題が出てくることもあります。 

 

欠損に至った原因の多くは虫歯と歯周病です、日本人はこの二大疾患で91%以上の歯牙が抜歯されています。原因が何であっても欠損することは残存する歯牙や軟組織に悪影響を与えることは間違いありません。


たとえ1本の欠損でも対合歯の挺出・隣在歯の傾斜・傾斜部位の歯槽骨吸収と多くの不可逆的な症状が出てきます、まして多数歯欠損になると多くの問題を抱えますから放置したままで生活していると、破壊は時間を追って徐々に口腔全般、強いては消化器系まで蝕んでいきます。

咬合は、噛みしめた時にどの歯がどの歯と接触するかという静的な位置関係だけではなく、咀嚼時に下顎が動くたびに刻々と接触が変わっていきます。自分の歯があれば、歯の接触という情報が、敏感に歯根膜のセンサーを介して脳に伝えられます。ところが、歯が抜けたままでは咬合は大幅に変わります。かといって、そこを歯科医がブリッジや義歯を入れて修復しても、咬合が元と寸分同じにはなりません。実際に歯を治した経験がある人はすぐに思いあたるでしょうが、治療直後には違和感があります。

 

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