歯のホワイトニングでターゲットになる物質は、歯質に含まれる有機質になります。歯の色調に影響を及ぼしているこれらの有機質を、ホワイトニング剤がさらに細かい分子にすることで、有機質成分が有していた色を消失させるようにしているのです。
私たちの歯の表面では、カルシウムイオンが唾液中に溶出したり、逆に唾液から取り込まれたりするなどの、目には見えないダイナミックな作用が生じています。このような作用があるので、ホワイトニングで歯に何らかの影響があったとしても、修復されるのです。
歯質の強化は、萌出まもない幼若エナメル質のハイドロキシアパタイトの結晶がフッ素に触れ、耐酸性のあるフルオロアパタイトの結晶に置き換わることによって行われます。また、フッ素は脱灰され生じた小さいむし歯の部分に再度リン酸カルシウムの結晶をつくり、これを修復します。これは、「再石灰化作用」といい、最近フッ素の重要な役割の1つとして注目されています。
奥歯の溝のところにできるむし歯は、生え始めから2〜3年以内にできやすいものです(特に6歳臼歯はむし歯になってしまうことが多いのです)。シーラントとは、奥歯の溝を、むし歯になる前にフッ素を放出するプラスチックで埋めてしまう方法で、特に溝が深くて複雑な6歳臼歯に効果的です。ところが6 歳臼歯が生えかけており、溝のところがむし歯になりかけていても、一部でも歯肉がかぶっている状況ではプラスチックのシーラントはまだできません。歯が 完全に生えたときにはプラスチックのシーラントをしますが、この場合はその前にむし歯になってしまうことがあります。そこで、奥歯が完全に生える前に フッ素を含んだお薬(セメント)を溝にいれて、むし歯になるのを防ぐという方法があります(デュラファット)。歯肉が途中までかぶっている場合もできます が、永久的なお薬ではありませんので、3ヶ月おきに、何度かいれ歯科ハンドピースで直す必要があります。 そして歯が完全に生えたらプラスチックのシーラントにバトンタッチです。
また、最近の審美性の対する要求から、オールセラミッククラウンが頻用されてきているが、歯科用セラミックスに対しては主成分のシリカに対する接着性の良好な、γ-MPTSというシランカップリング材が通常用いられています。しかし最近では、シリカを主成分としないセラミックスも多く、これらのセラミックスに対してはシリカコートされたアルミナ粉末を用いてサンドブラスト処理を施し接着面にシリケート層を生成させ、シランカップリング剤で接着させるロカテック法の適用が、金属だけでなく歯科用バーセラミックスに対しても試みられています。
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