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乳歯についての知識

皆さん、乳歯はいつ頃から生えるかご存じですか。生後6ヶ月頃に下の前歯から生えることが多いですが1歳のお誕生を迎えてもまだ生えていないこともあります。乳歯が生える時期はお子さんによってかなり差があるものです。歯が生えるのが遅いことは悪いことではありません。逆にあまりにも早く生えすぎた場合には授乳の時にお母さんの乳首を傷つけたり、赤ちゃんの舌に潰瘍を作ることもあります。その場合は小児歯科にご相談下さい。

 

乳歯は、胎生6週目にはその芽(歯胚)が赤ちゃんの体の中でつくられ始めます。10週目にはすべての乳歯のもとがつくられ、組織の分化によりエナメル質と象牙質ができあがります。胎生4~6カ月にはすでに歯の石灰化が始まり、前歯においては出生時には歯冠(目に見える白い「歯」の部分)の半分以上が出来上がっています。このように、赤ちゃんの歯は生まれるまでにすでに多くの部分がつくられており、赤ちゃんの健康で丈夫な歯のためには、いかにマタニティの食生活が重要であるかがわかります。

 

乳歯は、永久歯とは異なるものです。乳歯は永久歯よりも小さく、象牙質やエナメル質も弱い特徴があります。その為、柔らかく衝撃に弱い乳歯は虫歯になりやすい傾向に。人間の歯のサイクルは、二生歯生(にせいしせい)と呼ばれています。乳歯と永久歯の2種類の歯があることから、ヒトの歯の特徴の1つとされています。二生歯生の良い点は、顎の成長に合わせて歯も1度生え変わる為、歯並びが調節できることです。

 

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