矯正歯科治療では,顎の中に埋まっている親知らずを抜かずに移動させることが可能です.たとえば,親知らずの1本前の歯(第2大臼歯)が大きなむし歯になってしまい,抜かなくてはならないといったことがあるかもしれません.この際,第2大臼歯の後ろにある親知らずが健康な状態であれば,第2大臼歯を抜歯し,そのすき間に親知らずを移動してくることが可能です.
しかし,親知らずを矯正歯科治療により移動させるためには短くても半年,症例によっては噛み合わせ全体の治療をしなくては,親知らずの移動は不可能という場合も少なくありません.もし,もともと噛み合わせに問題があり,親知らずや重度のむし歯で抜歯が必要という場合,矯正歯科に相談し,噛み合わせ全体の改善と親知らずの移動を含めた治療方法を検討すると良いと思います.
今回は、歯科機器で部分的な矯正を行った方を紹介します。下のレントゲンを見てください。上の歯で1本抜けているところがあります。7番目の歯があったのですが、歯が根元までの深い虫歯によってボロボロになってしまい、抜歯をしなければならなかったのです。
矯正で親知らずを7番目の位置に移動させることにしました。親知らずとは、8番目の歯で、通常の一番後ろの歯(前から数えて7番目)のさらに奥に生えてくる歯のことです。
20歳前後で生えてくる人が多いですが、最初から全く存在しておらず生えてこない場合もあります。
生えてきても、かなり奥に生えているので、歯磨きがうまくできず、大きな虫歯を作ってしまったり、歯ぐきがはれてしまう事が多いため、抜いてしまうことがよくあります。
しかし、この方のように、親知らずが比較的よい状態で残っていた場合、うまく使ってあげることもできるのです。
大人の矯正で、奥歯がひどい虫歯になっていた場合、矯正はどうしましょう。噛み合わせで、通常大きな奥歯(大臼歯)は2本必要ですから、もし1本失うことになると、歯が足りなくなります。でもこの場合に、健全な親知らずが後ろ側にあれば、親知らずを含めた奥歯を前の方に移動することも可能です。口腔内カメラでよく検査しよう。
このやり方は、主に上の歯にあてはまりますが、歯の移動距離が大きくなりますので、矯正期間は長くなります。 親知らずです。右下のいちばん隅っこにチラッと写っています。それと左下の隅に、半分歯肉に隠れて写っているのも親知らずです。この患者さんでは、これらの2本の親知らずが、第二大臼歯の代わりになってもらいます。
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