自閉症とは「自ら心を閉ざしている状態」ではありません。親の育て方やいじめが原因で自閉症になることもありません。先天的な脳の機能障害が原因だといわれています。だからこそ、正しい理解に基づく適切な教育・支援が必要です。
単に「視線が合わない」「あやしても笑わない」などの一部の行動特徴だけでは診断されません。 自閉症の中には、ことばの発達や知的発達に遅れの認められない「アスペルガー症候群」や、知的発達に遅れのない「高機能自閉症」などのグループが含まれます。自閉症としての共通の特徴や生活上の困難さを抱えており、支援が必要です。 自閉症の歯科治療には、かなりの根気が必要となります。患者さんがいつもと違う場所で何かをするということはかなり不安であり、そのことがストレスに繋がる場合もあります。
また、症状として人に触れられることも嫌がります。自閉症の方の歯科治療を検討する場合は、まず受け入れてくれる歯科医を探さなければなりません。良い病院が見つかっても、すぐに歯科機器で治療を始めるというわけにはいきません。ゆっくり時間をかけて、まずは病院に慣れる必要があります。自閉症の歯科治療は、病院に慣れることから始まります。自閉症の患者さんは初めて行く場所ではとても不安になります。
気に入っているものなどを持たせて連れて行くことで、いくぶん気持ちが落ち着きます。
最初は治療台と歯科医に慣れなければなりません。初日は治療台に座り、歯科医とふれあうことから始めます。慣れてくると、次は口を開けて歯に触れられることに慣れ、徐々に器具を使って少しずつ治療をしていきます。
歯科治療は、とにかく時間をかけて少しずつ行うことが必要です。また自閉症児・者は左大脳半球機能の障害ならびに右大脳半球機能の優位性から、耳で聞いた情報よりも目で見た情報の方が認識しやすいと言われています。実際、ラジオの実況よりもテレビの実況の方が分かりやすい、レストランで文字ばかりのメニューを見るより写真入りのメニューを見た方が分かりやすい、というようにこれは自閉症児・者に限ったことではなく私たちにも言えることで『百聞は一見に如かず』ということわざがあります。まさにそのものです。
口腔内カメラで口腔内の診察は目に見えないのでとっても不安です。ですから今日行う予定の一連の流れやスケジュールの他に手鏡を持たせ見せながら、またこれから使う機械はどういう物なのかを一度目の前で実演してから診察をすると落ち着いてできることも多いです。他にも今日の予定を記した絵カードを子どもに見せ、これからする内容をお互いに選択して理解納得させます。またいつまでされるのかの見通しをたたせるために数唱したりキッチンタイマーを用いたりすることも効果があります。その他綿球などは子どもに作らせそれを使い、参加型の診療スタイルを作るのもお薦めです。自閉症児・者の場合は自分の作った物、選んだことなどに対していい意味でこだわる場合があります。例えば普段なら食べないような物でも自分が調理に加わった物であれば食べるといったことはよくあります。こうした良い意味でのこだわりを上手く利用するということです。
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