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いわゆる親知らずの炎症

人類の進化に伴い、また生活様式の変化により、現代人は顎骨が退化し次第に小さくなってきています。それに対し、歯は栄養状態の改善によってむしろ大きくなってきている傾向があります。

その結果、現代人では第三大臼歯(とくに下顎)が萌出余地の狭小により、埋伏したり位置異常を呈することが多くなりました。このような歯の周囲歯肉は、歯周ケットを形成しやすく、機械的な清掃が行いにくくなっています。そのため、プラークが付着停滞しやすく炎症を起こしやすい環境にあります。
初期の炎症で歯の周囲歯肉に炎症が限局している場合は、歯肉の発赤、腫脹、自発痛、圧痛があります。さらに炎症が進展すると、所属リンパ節の腫脹・圧痛や、顎骨周囲の軟組織に波及して筋肉性開口障害をきたしたり、扁桃周囲炎や組織隙の広範な炎症、すなわち蜂窩織炎を起こすことがあります。口腔内カメラで検査する必要があります。
また顎骨のほうへ進展すると顎骨炎を引き起こすことになります。 智歯は上下左右で4本ありますが、全部出ている人から、まったく出ない人までいます。
智歯はいちばん奥にあるため、萌出(ほうしゅつ)スペースが不足し、傾斜したりして隣の歯にぶつかります。また、完全に萌出できずに、歯の一部分だけ顔を出し、隣の歯との間に三角形のポケットができます。このポケットに汚れがたまり、感染して腫(は)れや痛みをおこします。とくに下顎智歯(かがくちし)に多くおこります。 智歯の歯冠周囲粘膜(しかんしゅういねんまく)が赤く腫れ、痛みと膿(うみ)が出てきます。激しい痛みや腫れで口が開かなくなり、のども痛く、物を飲み込めなくなります。さらに発熱や食欲不振、全身倦怠感(ぜんしんけんたいかん)などの症状が続きます。炎症をくり返す間に、体調の悪いときに重なると重症になります。炎症の範囲はのどの奥から顎下部(がくかぶ)、さらに頸部(けいぶ)から胸部にまで広がり、死につながることがあるので注意が必要です。 

智歯歯周炎の症状は食事の際に奥歯に重苦しい痛みが生じたり口を開けにくくなりますその後、炎症が進んで咀嚼筋にまでおよぶとなおさら症状が重くなります。そして発熱で38度位になるとリンパ腺がはれて痛みます。智歯歯周炎の症状が重くなると顎骨の炎症、骨髄炎、口底炎などへ発展し全身症状へと移行します。

智歯歯周炎の治療は抗生物質や非ステロイド系消炎剤(の投与で炎症を改善し智歯の周囲を清潔にします。症状は1~2週間で消えますが、まだ完全治癒ではありません。次のステップとして炎症が消えてから原因となった智歯を抜かなければなりません。これらの処置を誤ると顎骨の炎症、骨髄炎、口底炎などの症状が進んで治療を長引かせることになりますので早期治療が大事です。智歯周囲炎の予防は常日ごろから智歯もちろんのこと歯科機械で歯を清潔にすることです。

智歯周囲炎は、歯を不潔にしていることと、疲れや風邪のひき始めなど、体が少し弱っている時に起きやすいのです。高校生や大学生が、試験勉強で寝不足が続いた時などは注意して下さい。正常な位置に生えそうもない親知らずは、痛みや腫れなどの急性症状が治まってから抜いたほうがいいでしょう。そうしないと同じような痛みを何度も繰り返すことがあります。


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