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歯の痛みと虫歯の大きさ

虫歯の治療について私、鶴田歯科医院の勤務医の山下武延が説明させていただきます。 歯医者さんの治療の中でもっともおおきな割合を占めるのが虫歯治療です。 

虫歯(専門用語ではう蝕といいます)は歯周病と並んで歯科医院(歯科機器)を受診するきっかけの一つになる病気です。「虫歯」という言葉を聞くと「冷たいもの(温かいもの)がしみる」、「夜になると歯がズキズキ痛くなる」などのイメージをお持ちだと思います。 虫歯が深い場合に行う根の治療は、家で言えば土台を作る基礎工事にあたります。

この基礎工事が不十分であれば、いくら柱や壁、屋根に最高の歯科材料をかけて手間と時間とお金を投入しても満足いく家を建てることはできません。歯の根の治療は、それほど大切な治療なのです。虫歯がエナメル質を越えて象牙質まで進んだ状態。
人によっては冷たいものや熱いものがしみるようになります。この時点では虫歯が神経まで進んでいないので、簡単な治療で治すことができます。 神経近くまたは神経まで進行した深い虫歯に現れる症状、いわゆる歯痛です。レントゲンでそれほど深くなければ、金属を詰めたり、樹脂を詰めたりします。悪い部分(虫歯)を取って神経が露出する場合があります。そうなるとほとんどが神経を抜くことになります。
痛みを我慢していると、忘れた頃にずきずきと夜も眠れないくらいの痛みが襲ってきます。こうなると神経が菌に感染しています。すぐに神経を取ってしまわないと頬が大きく腫れてくるでしょう。歯痛が出たり、おかしいと思ったらお早めに。 ズキズキ、ズッキンなどの症状が出ると虫歯は神経まで進行しています。もしくは、歯の中や根本、鼻の付け根が化膿しています。ひどいときには、一晩で頬(顎)が晴れ上がってきます。すぐに感染した神経を取り除かなければなりません。神経を取った歯でも根本が化膿していれば、一度穴をあけて中に溜まった膿を出す必要があります。
重度の場合は歯を抜かなければなりません。放置した場合は、歯痛、晴れを何度も繰り返し隣の歯も痛んできます。治療期間(歯を抜かない場合)も最低1ヶ月はかかると思います。長い人は2〜3ヶ月以上にもなります。 自分では虫歯が見当たらないので知覚過敏かな?と思っていても、実は歯と歯の間などの隠れた場所に虫歯があったりすることもあります。

虫歯は放っておくとどんどん進行してしまい、自然に治ることは絶対にありませんので、虫歯が疑われる場合にはなるべく早く歯医者さんへ行って検査をしてもらいましょう!

歯の神経である歯髄に細菌感染が起こったり(歯髄炎)、歯の根っこの中の細菌が繁殖して根っこの先端に膿瘍を作ったりする(歯槽膿瘍)ことによって、歯痛になることもあります。

この場合には、かなり強い痛みが出てくることもあります。治療は多くの場合、抜髄(歯の神経を抜くこと)や根管治療という歯の根っこの治療が必要になります。

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