このレポートは、2000年、厚生省がフッ素の水道水への添加を容認するとの見解が新聞に載った頃に書いたものです。その後、フッ素の行方はどうなっているのか、先日、友人からフッ素に関する意見を尋ねられて、改めて調べてみることにしました。
そして、まず前回、書き落としているのに気づいた重要な事柄にアメリカの歯磨き粉(歯科材料)の裏面の表示があります。アメリカ在住の方、バスルームから大人用、子供用の歯磨き粉を持って見てみてください。私の手元にあるのは“Colgate Whitening Cool Mint”です。そして、その裏には
Active ingredient purose...Sodium fluoride 0.24% (0.5% w/v fluoride ion)
Warnings Keep out of the reach of children under 6 years of age. If more than used for brushing is accidentally swallowed, get medical help or contact a poison control center right away.
警告[6歳以下のこどもの手の届かないところにおいてください。もし、歯磨きに使う量以上の(歯磨き粉)を間違って飲み込んでしまったら、ただちに医療機関に行くか毒物管理センターに行ってください。]
と書いてあります。この表示はFDA(Food and Drug Administration・・・日本の厚生省のような役目をするところ)によって1997年に、義務付けられたものです。つまり、アメリカのFDAはフッ素が、毒であるということを認めているわけです。日本ではフッ素含有量というのは法律で定められています。
ほとんどの歯磨き粉に含まれていますが、1000ppm以下と定められています。
それは高濃度のフッ素を一度に大量に摂取すると、急性症状を引き起こし、命にかかわることもあるからです。しかし、日本の歯磨き粉を一本そのまま飲んだとしてもそんな症状は絶対に起こりません。
そのための規定なのです。歯磨き粉以外にも歯医者で塗るフッ素などにも細かく規定が定められています。このように日本で使われるフッ素は非常に安全なものなのです。
海外で健康被害がでたというのはいつの時代の話なのかわかりませんが、おそらくその急性症状が出たということでしょう。 また、わざわざ水の中に入れなくても、フッ素は自然の食物の中に存在しています。九州大学の研究によれば、番茶・ほうじ茶の中に虫歯予防に必要なフッ素が含まれているそうです。お茶ならば、カテキンも含まれているし、天然のフッ素であるため安心だそうです。さらに別の研究で、フッ素洗口した後のお口の中には、お茶2・3杯に含まれるフッ素が残っているそうです。だとしたら、わざわざ薬で(美味しくもないのに)うがいをしなくてもいいんじゃないですか? 学校などではフッ素洗口を進めるのではなく、給食の後には「牛乳」ではなく「お茶」を出せばいいのではないでしょうか? 牛乳についても問題があるようですが、それは別の機会に。
ヨーロッパでは、イギリスとアイルランドを除いて水道水へのフッ素の使用を中止、フッ素予防の発祥地であるアメリカでも1990年代半ばから人体に対する毒性だけでなく、環境に及ぼす影響も含めて議論が起こり、大きく方向転換をし始めているそうです。口腔内カメラでよく検査しましょう。
虫歯予防に使うフッ素は、食品の中にも含まれています。日常生活の中でフッ素を取る量が一番多いのが主食である米やパンです。ですから、虫歯予防に使う程度のフッ素がもし危険ならば、野菜も肉も水道水もミネラルウオーターにもフッ素が含まれているので、何も飲食できなくなります。
フッ素洗口に使うフッ素は、自然界のものから抽出された天然の物ではないかもしれないので危ないかも、とご心配されていますが、フッ素(NaF)は2個の原子が結びついた簡単な構造ですので、食塩(NaCl)と同じで化学的に合成しようが、天然素材から抽出しようが、製法は違っても同じものしかできません。
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