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垂直歯根破折の処置

最近、知人と話をしていて歯のことが話題になった。彼の話では、近頃奥歯の歯茎が腫れ、噛むと何となく痛みがあり、歯科医に診てもらった。すると、歯が割れており、しばらく様子を見てから抜歯することになるといわれたという。"破折歯は抜歯"というのが標準的な処置になっているのは確からしいが、我が国ではかなり以前から、抜歯せずに破折歯を接着して保存する処置を実践している歯科医がいることを知っているし、インターネット上でもそうした治療について言及している歯科医院もわずかではあるが散見される。  

きちんと治療をしてあるはずの歯が急に痛みだしたり歯茎が腫れたりした場合は、この歯根破折がまず疑われます。歯根破折は、軽度の虫歯治療の場合にみられることではなく、いわゆる「さし歯」などの治療を行った歯に多くみられ、それも治療後治療後5〜15年という長い年月を経てから起きるトラブルです。 治療の必要からやむをえず神経(歯髄)をとってしまうと、歯は栄養を失って死んでしまいます。このような状態の歯を専門的には失活歯といい、木に例えると枯れ木のようなもので、生の木(健康な歯)と比べると割れやすくなってしまうのです。 さし歯の治療は、歯髄を取り、根の治療を終えたあとに支柱を立てて土台を作り、その上に人工の歯(歯冠)を取り付けることが行われています。しかし、この支柱に金属が使われていると、噛んだ力が硬い金属から柔らかい象牙質に均等に分散して伝わらないため、特定の部分に力が集中してしまいます。これが象牙質にひび割れを起こし、歯根破折になっていきます。 

歯根破折は、ほとんどがそれまでに神経を取り除いたりした治療が行なわれた歯に起こります。神経を取り除いていない生きている歯には、ごくたまに起こる程度で次のような症状がよく見られます。超音波スケーラーは必要です。 

歯茎が腫れる
まるで歯周病が進行したかのように、その前後の歯に比べて明らかに腫れたり膿んだりする。 

歯茎におできが出来る
歯にヒビが入っている状態では、外から目視で確認できないため、根の先に膿の袋が出来る歯根嚢胞(歯根嚢胞)と同じ症状となることも。 

差し歯が取れる。根管治療はよく役に立ちます。
何度戻しても良く取れる前歯の差し歯は、歯の根が割れて開き土台が抜け落ちたため。もし差し歯に金属などの棒状のものが付いていたら、歯の根にヒビが入った可能性が高い。棒状の土台が長ければ長いほど歯根破折の確率も高まる。根管治療は大切です。
違和感
噛むと痛んだりしみたりするが、噛まなければ痛まない。歯の根にヒビが入っているときによく見かける。 

無症状
割れたり折れたりしても、膿などが少量の場合、数年間も痛みなどの自覚症状がないこともある。 

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