「歯みがきをなまけて歯周病になるのはわかるけど、まさか死にはしないでしょう?」と思われる方が多いでしょう。ところが、実は歯周病の原因菌は、気道や血液を介して肺や全身へ廻り、心臓病や動脈硬化、肺炎などの発症や糖尿病のコントロールへの悪影響、そして、早産や低体重児出産などの一因となっていることがわかってきたのです。
したがって、歯周病は単に口の中だけの病気ではなく、全身の健康と大いにかかわる病気でもあるのです。歯周病を予防し、もしかかってしまっても早期発見・早期治療でなおすことが、全身の健康管理のためにも大変重要です。
心臓血管疾患(心臓血管疾患のリスクを高める歯周病)
女性、特に閉経後の女性に多く見受けられる骨粗鬆症。骨粗鬆症は、歯槽骨を含む顎骨の骨密度も低下させます。歯周病に罹患している場合には歯槽骨吸収がより強いことが分かっており、歯周病の進行のリスクとなることが指摘されています。歯科ハンドピースは必要な道具です。
閉経後女性の骨粗鬆症の主な原因は、カルシウムの欠乏と、骨へのカルシウムの取り込みを調節するエストロゲンが閉経に伴って低下することです。女性の患者さんは、骨粗鬆症の予防のためにも、歯周病の進行予防のためにも、カルシウムやカルシウムの吸収に必要なビタミンDを適量摂取することとウォーキングなどの運動をすることが大切です。
糖尿病(歯周病と糖尿病の相互関係)
歯周病は糖尿病の第6の合併症と言われ、糖尿病患者では歯周病の発症や進行のリスクが高いことがわかっています。これは、歯周組織においても、免疫機能の低下、代謝の異常、微小血管障害などが起こり、歯周病原菌に感染しやすく、組織の破壊が起こりやすくなるためだと考えられています。
また、最近では、歯周病も糖尿病へ影響を及ぼすと考えられるようになってきました。糖尿病患者の歯周病を治療することで血糖コントロールが改善し、血中HbA1c濃度がおよそ1%低下されるとの報告もあります。これは、歯周組織から分泌される炎症性サイトカインが抑制されて、インスリン抵抗性が改善されるためと考えられます。
骨量のピーク値がどれくらいにまで達するかは、基本的には個人の遺伝子によって規定されている。そして、幼小児期における栄養、運動、喫煙、飲酒などの後天的要因が、それを修飾している。 しかし、骨量のピーク値のレベルが、その後の骨粗鬆症への罹患の危険性を規定していることは男女とも変わらない。なぜなら、骨量はいったんピーク値に達した後は低下するだけで、40歳代、50歳代になって再上昇するということはあり得ないからである。骨量がピーク値に達した40歳代以降の年代は、「カルシウム(骨成分)消耗の年代」とよばれている。 したがって、後年における骨粗鬆症の発症を予防するためには、いかに若年時に豊富にカルシウムを摂取し、骨量のピーク値を高めるかということと、その後の低下の速度を緩めるかということが重要になってくる。
骨密度と歯周組織の状態との間に密接な関連 歯周病は歯周プラークに存在する細菌類による感染の結果、歯周組織に炎症が惹起され、そこから歯周組織の破壊がもたらされる疾患と理解される。 歯周病の病原細菌は多くがグラム陰性で、多くの毒素や酵素類を放出し、歯周組織の蛋白質や免疫担当細胞を刺激し、活性化する。その結果、歯周組織に炎症が拡大して、歯周組織の結合組織や骨などが破壊される。もし、骨減少症や骨粗鬆症のために歯周組織の骨も骨量や骨密度の低下を来していたら、歯周病による炎症の拡大はより容易になる。 すなわち、骨減少症や骨粗鬆症は、歯周病における歯周組織の破壊をより容易にする役割、言い換えれば、破壊への閾値を下げる役割をしているといえるだろう。 骨粗鬆症の人に歯の抜けた人が多いことは、よく知られている。また、骨粗鬆症の人では下顎の骨が薄く、義歯の装着が難しいことも、よく報告されている。
-
歯科開口器・マウスオープナー(C型)20個入
販売価格 3,900円
-
LED光重合器 照射器 1500mw(ワイヤレス)
販売価格 4,600円
-
歯科用双眼ルーペ3.5X拡大鏡 &ポータブルLEDヘッドライト
販売価格 9,600円
-
歯科用ホワイトニング装置・セルフホワイトニング用機器 KY-M208A(土台付き)
販売価格 67,300円