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歯根が折れた場合

  歯根破折とは、歯の根っこが割れたり、ヒビ割れたりすることをいいます。歯根破折は、石のような硬い物を誤って噛んだ、歯ぎしり、打撲など歯への大きな負担が誘発原因となり、過去に歯髄を除去した歯や、歯の中にある神経や血管にまで虫歯が達した歯に多くみられます。しかし、ごくまれに健康な歯でもみられることがあります。

 歯茎の腫れがある、歯や歯茎の痛みがある、咬合痛がある、歯茎に膿の出口ができる、被せ物が外れやすい、歯がぐらつく、出血がある。

 

 このような症状がみられることもありますが、自覚症状がないこともあります。該当する症状が現れた場合は、速やかに受診し、適切な処置を受けることが必要です。症状がありながら放っておくと、破折したこところが細菌感染を起こし、炎症が大きくなって顎の骨が溶けてしまい、その後の治療に悪影響を及ぼすことも考えられます。根管内の清掃、洗浄、消毒を行い、併せて破折している部分を歯科材料で埋めます。

 

 根管治療によって痛みや炎症などが治まったら、根管に薬剤を詰めて被せ物や詰め物を入れることができ、再び歯の機能を取り戻すことができます。破折や感染が小さい場合に行われる治療です。小臼歯や大臼歯の中には、歯の根っこが23本あるものもあります。問題のある歯の根っこだけを切断して、抜歯を行います。残せる歯の根っこは歯内治療を行い、お口の状態によって、単体で歯の機能を取り戻せる「クラウン」を装着する場合と、隣の歯を削って連結させる「ブリッジ」や「延長ブリッジ」を装着する場合があります。歯の根っこの本数や、破折や感染の程度、お口全体の状態などの条件があえば受けられる治療です。


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