「ピン・ピン・コロリ(健康で長生きしてコロリと死ぬ)」という意味です。この言葉は、長寿県でありながら高齢者の医療費が最も低い長野県から広がっています。PPKのためには、寝たきりや認知症にならないことに加え、生活習慣病の予防が必要です。これらには、歯や口腔の健康も非常に大きく影響することが最近の研究で明らかになってきました。
高齢者の口腔内が清潔に保たれていない場合や義歯の洗浄が不十分な場合、雑菌が肺に入り込んで不顕性肺炎となって入院を余儀なくされることはよく知られています。
日本人の死因の第4位は"肺炎"です。そして、肺炎死亡の92%は高齢者です。最新の抗生物質を使っても死亡率80%にのぼるといいます。その多くが、口腔内の細菌によってもたらされる"誤嚥性肺炎"。
これは病気・加齢などで飲み込む機能や咳をする力が弱くなり、口腔内の細菌や逆流した胃液が誤って気管に入ってしまうことから起こります。そんな恐ろしい肺炎も、日常的な口腔ケアでお口の中を清潔にし、雑菌の繁殖を抑えることで発症を防げます。さらに死亡率も半分に減らせることがわかっています。
2007年5月に宮崎市で開催された日本プライマリ・ケア学会では、歯周病を持つ患者さんは心疾患による死亡、心筋梗塞の発作をおこす危険率の高いこと、さらに、糖尿病患者では歯周病から発生する炎症物質の影響で糖尿病の症状が悪化すること、歯周病によって低体重児出産の危険性が増すことなどについて発表がありました。
また、静岡県にある静岡がんセンターでは、がん患者の口腔ケアを通じて入院日数や手術後に口から食事ができるまでの日数を大幅に短縮させるなどの成果を上げています。超高齢社会をむかえるにあたって、小児期からの口腔の健康が大切です。
実際、口腔ケアを実施した場合としなかった場合での高齢者肺炎の発症率を比較したところ、非実施グループが19%だったのに対し、実施グループは11%で4割減少しました。死亡率に至っては非実施グループ16%、実施グループ7%と6割も低下! 口腔ケアは単なる"お口のケア"ではなく、"命を守るケア"なのです。
脳の半分近くは、口からの刺激に影響されています。つまり、口腔内を刺激することで脳の働きが活性化され、嚥下反射力を高めることができるわけです。認知能力の低下を40%抑えられる事実も明らかになっています。口腔ケアの威力は、近代的な抗生物質などより遥かに優れているのです。
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