少し前まで、小さなむし歯を削った後の詰め物に、「アマルガム」という詰め物がよく使われていました。削ったあと、ぎゅっぎゅっとつめて、次の日にキュルキュル磨いた、銀色の(しばらくしたら、鉛色になる)詰め物がそれです。
「削ったその日に銀歯が入る。」便利な材料があります。液体状のある金属に錫や銀などの粉末を混ぜた練り物状のものを歯の穴に詰めると数分で固まってくれるものです。それを「アマルガム」と呼びます。治療回数も1回ですむので歯医者にも患者にとっても便利なものでした。 しかしアマルガムには大きな問題がありました。
歯の詰め物に使われているアマルガムという金属が、水銀中毒――金属アレルギーを引き起こすと警鐘を鳴らしている本です。実際、アマルガムを取ることで、様々な症状が改善しているという事実があります。ほとんどの症状において、アマルガムを除去するだけで8~9割の人の症状が改善しています。
アマルガムは、世界的に歯科用修復材料として14世紀という長い間使用されてきたものです。充填後の二次カリエス(虫歯)を引き起こしやすい問題や、水銀毒に関する危険性は、1830年頃の米国上陸時から指摘されており、米国口腔外科医学会ではアマルガム使用を禁じる動きも見られたようです。
しかし、使用賛同者が多い米国歯科医師会が優勢を極め、1859年のアマルガム安全宣言に手伝って米国での使用が一般化したのです。アマルガムが歯科治療に定着した理由として、材料が安く手に入れられた事、治療への応用が簡単だった事が挙げられます。
また、水銀が母乳に出て、あるいは血行性に、胎児に影響を与える可能性があることから、 イギリスやスウェーデンの厚生省では、妊婦にアマルガムの詰め物をしないように警告しています。
水銀は(水俣病の症状から想像できるように)神経組織につきやすく、アメリカでは、自分の子が自閉症で生まれたのは、自分の歯に水銀が詰められているせいだとして訴訟が行われています。
自閉症では脳に、水銀や、ヒ素、鉛などの蓄積があり、亜鉛が欠乏しているといわれています。アマルガムは、簡単に詰めることができるため、以前は子供の歯科治療で、よく使われていましたが、最近ではアマルガムに含まれる水銀の危険性を考慮して、だんだんと使われなくなってきています。
アメリカでは、自然消滅を願って、歯科大学で、アマルガムの使用方法を教えないようにしているそうです。 禁止すれば、訴訟がおきて大変なのでしょうね。
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