歯周病について世界中の歯科大学や研究機関で研究され、治療法も開発されてきましたが、「歯肉をマッサージして治った」とか「塩で磨く効果があった」ということを証明した研究や論文は一つもありません。これらは間違った俗説であり、大きな誤解です。
ただし「マッサージ」や「塩」の効果を信じて実行している人は、歯周病について関心が高く、歯や口の清掃状態が良い人が多い、という点では好ましいことと言えるかもしれません。しかし、ある程度以上進行した歯周病を「マッサージ」や「塩」で治すことは不可能です。
口の中で、たしかに「歯肉が下がって歯根が露出する」という状態がおきることもあります。しかしこれは、細菌によって起こされる通常の歯周病の炎症とは別の、構造的な形態異常の一種です。したがって歯肉が下がったからといって、歯周病が進行することはありません。それが歯が抜ける原因になることもまずありません。
ほとんどの人が「歯周病」という言葉は知っているものの、3割近くは虫歯と混同するなど、誤解が多いことがサンスター のインターネット調査で分かった。今年5月、全国の16~69歳の男女計千人に質問した。
歯周病という言葉を知らない人は1・5%で、「名前だけ知っている」66・6%と「内容まで詳しく知っている」31・9%を合わせると、認知度は98・5%に達した。歯周病と虫歯が別の病気であると正しく理解していた人は71・4%。残る28・6%は「同じ病気」「一種」などと誤解していた。また、日本の成人の8割は歯周病とみられているが、69・2%の人は「自分は歯周病ではない」と考えており、実際と隔たりがあった。
このように歯周病が誤解されている最大の元凶は<歯周病は歯茎(はぐき)の病気であるという思い込みではないかと、私は考えています。「歯周病は歯肉の病気である」と答えられました。専門家もよく、「歯周病は歯肉の病気ですから注意しましょう」などと説明していますので、一般の方々がそう思うのは当たり前かもしれません。
しかし「歯周病は歯肉の病気である」という思い込みに囚われていると、「歯肉をマッサージしよう」とか「歯肉を塩でこすろう」といった歯肉そのものをターゲットにする錯覚におちいる危険性が生まれてしまいます。日本人が年齢が進むと共に、いかに沢山の歯を失っているかは前のグラフで示しましたが。歯が抜かれる原因の半分は歯周病と言われており、将来自分の歯が抜かれないためには歯周病を正しく理解し、確実な治療を受けることが是非とも必要です。
このコーナーでは歯周病とはどんな病気であり、また<どんな治療と対策が必要なのかを出来るだけ分かりやすくご説明したいと思います。これまでの間違った常識や観念を捨てて、白紙の状態で読み進んでみて下さい。決して難しい医学的知識は必要ありません。イラストも工夫して描きましたのじっくり見見て下さい。
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