顎関節症に付随して起きる症状は、開口障害、顎関節雑音、顔のゆがみ、口内乾燥症、耳鳴り、めまい、肩こり、頭痛などで、最初は原因が分かりにくいため、患者さん本人はとても長い期間苦しめられます。
このうちの顎関節雑音は、顎関節の位置異常により、関節の中で引っ掛かりが起きて、「あごがカクカクする」、「ポキポキ」、「ジャリジャリ」のよう音がする症状です。それは顎関節症の疑いがあります。
あごが痛む、口が大きく開けられない、あごを動かすと音がする、咬み合わせに違和感がある、口を完全に閉じることができないといった症状があれば、顎関節症の可能性があります。最近は、若い女性に急増中と言われ、さらには子供が顎関節症を訴えるケースも増えています。
顎関節症の原因は、食いしばり、歯ぎしり、悪い姿勢、睡眠障害、ストレス、感情的な問題、不適切なダイエットなどのいろいろな因子が絡み合って発症すると考えられています。さらに、治療中のむし歯や歯周病にかかった歯を長い間放っておいたり、歯が抜けたままにしていると、咬み合わせが悪くなって、それが契機となり発症することもあります。その場合には咬み合わせを適正にすることにより、改善することもあります。
また、顎関節症は歯科での治療が一般的とされています。耳鼻科や整形外科などにかかったとしても、顎関節症の疑いがある場合は歯科の受診をすすめてくれるようです。治療法は筋肉のマッサージや顎の運動の訓練、痛み止め精神安定剤などの薬物療法、咬み合わせの調整や再治療、マウスピースを使う咬合療法等があります。
重症例になると顎関節がはずれたり、口が少ししか開かなくなったりもしますので、顎関節症かなと思ったら早めにかかりつけの歯科医院に相談して、適切な治療・指導を受けましょう。
顎関節包の中の潤滑油である関節液が少なくなり枯れかけているような場合は、「ジャリジャリ」音の傾向になりますから要注意です。顎関節雑音がある人は、口を開閉する時の顎の動きで特に下唇の動きを鏡に映して観察すると、下顎がジグザクに蛇行して開閉して真っ直ぐな動きではなくなっている筈です。
このような顎関節の状態では、顎関節の移動のたびに引っ掛かりが起きて音がするのですが、この引っ掛かりの度合が大きいほど、「カキッ」というような不快な顎関節雑音につながっているのです。唇が大きくゆがんでいる人は、顎の位置のアンバランスが大きく出ているはずですから、口を開閉する時の顎関節の動きもぎこちなく、顎関節包内での引っ掛かりも強くて顎関節雑音もはっきりと出ていることでしょう。
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