虫歯と言えば、「黒く変色した痛みのある歯」と認識している人も多いかもしれません。むし歯は、歯の表面に付着した歯垢の中に存在する細菌が、摂食した砂糖などの糖類を分解して酸をつくり出し、これによって歯の表面のカルシウムが主体の結晶 が溶かされてしまうために起こります。
虫歯の原因は「歯磨き」で除去!歯磨きが重要なのは分かっているけど…という人には、意外と知られていないコツをご紹介しましょう。
最も大事なのは夜の歯磨き、朝や日中が忙しい人も、夜は少し時間があるはずです。さらに虫歯は就寝中に進行しやすいので、一日の中でも夜の歯磨きには気合いを入れたいものです。すべてのプラークを夜に落とすことを心がけましょう。
歯並びが悪い部分に注力、歯並びが悪く、歯と歯が重なっている部分は、特に虫歯の発生しやすいポイントです。出来ればデンタルフロスなどを使用して、綺麗な表面を保てるように気をつけましょう。この一手間が、虫歯の発生率をぐんと下げてくれます。
妊娠性歯肉炎のほか、むし歯にも気をつけなければなりません。妊娠中は口の中が酸性になるためにむし歯が進行しやすく、歯の神経の炎症に進みやすい状態になるからです。歯肉炎の予防と同様に、妊娠中は特に口の中の清潔を保つように心がけて、出産後の口の中の状態を悪くしないように注意しましょう。
よく虫歯は遺伝するといったことを耳にしますが、そんなことはありません。歯並びや歯の形、歯の質などは遺伝しますが、両親にどんなに虫歯が多くても、生まれたての赤ちゃんの口の中には虫歯菌は存在しないのです。赤ちゃんの口では、虫歯菌はリセットされた状態になります。この時点では、誰もが平等に虫歯のない子どもになる可能性があるのです。しかし「親から遺伝しない」虫歯菌は、正確には、人から感染するのです。子どものために親切でしたことが、子どもの虫歯を作ってしまうかもしれません。
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