歯並びと発音は、深く関係しています。前歯にすき間があったり、ひどい出っ歯などの場合、正確できれいな発音ができません。英語のTh の音がどうしてもうまく発音できないとのことで、お口の中をみますと、反対咬合の状態で舌の動きと歯並びとの機能的な位置関係がずれており、Th の音をだす際に空気が漏れてしまう状態でした。歯並びが悪いと発音しにくい英語の音は確かに存在します。ただし、オーソドックスな方法では発音できないだけで、うまく工夫すればネイティブと同じ発音はできます。
発音が歯並びによって影響される言葉は、主にさ行、た行、な行、ら行です。いずれも、舌を歯の裏側に接して発音する言葉です。不正咬合だと、口呼吸をしているためベロの筋肉が使われず、特にサ行が発音しにくくなります。舌っ足らずな印象になるのです。たとえば、「お願いします」がうまく言えず、「お願いしましゅ」となってしまったり。専門的に言うところの「ロングS」の音がうまく発音できないことがあげられます。
発音時に空気が抜ける感じがある、正確な発音ができないなど、発音にお悩みある方は歯並びをなおす事によって改善される場合がありますので、一度矯正専門の医院にご相談されることをお勧めします。thの発音は、舌と前歯をくっつけて歯の隙間から出る摩擦音を使うのが基本ですが、前歯の裏に舌をくっつけて摩擦音を出すことも可能です。
小さい子供は、誰でも舌っ足らずです。それは、まだベロの使い方を知らないから。その後、ベロの使い方を覚えて、大人の発音ができるようになっていくのです。他人に話をわかってほしい、という動機から、子供は懸命にベロの動きを覚えていくのです。それが、ちょうど一期治療のはじまる4歳ごろです。
人前で自信をもって話せるようになると、性格まで明るくなりますね。子供のころに正しい発音ができる歯並びを手に入れることは、将来にも大きく関わってくるようです。 歯並びも発音に関係あるんですね。舌と前歯の裏側で摩擦音を出すようにします。試してみたけど、そんなに悪くはないような気がします。子供のことをよくおわかりの瀧澤先生だと、お子様も楽しく治療が続けそうだと感じました。
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