口腔の健康と全身の健康の関連性
口腔を健康に保つことは、食事や会話を楽しく、豊かな人生を送るための基礎となります。口腔を清潔に保つことが、心と身体の健康を支えます。口腔が健康でないと、「食べられない」「話せない」「笑えないといった問題が発生することは想像できます。最近では、口腔の健康と全身の健康は深い関係していることがわかってきています。
虫歯と歯周病は口腔の2大疾病と言われます。二つは細菌による引き起こす病気です。細菌が血液中に侵入して増殖できるため、血流に乗って全身に疾患を引き起こす危険性をもっています。脳血管疾患、心循環器疾患、糖尿病、低体重児出産等を起こす可能性があることが研究により明らかにされています。
脳血管疾患、その一つ原因は口腔の細菌です。血液に入り込んだ細菌が血管壁に感染すると、また歯周病原菌の作用で、動脈壁の硬化や心冠動脈につまることが起こします。
口腔の細菌が血管を通って心臓の内膜に住み着き、炎症を起すことがあります。心臓の弁に障害があるので、血液の流れがスムーズでない人に心循環器疾患を起こります。
お口の細菌が原因で作られた物質が、糖尿病に影響を与えます。血液中の毒素はTNFαという物質を作ります。TNFαは、血液中の糖分の取り込みを抑え、血糖値を下げることに邪魔してしまいます。
また、お口の細菌が原因で作られた物質が、低体重児出産に影響を与えます。糖尿病と同じで、歯周病原菌に持つ内毒素はTNFαという物質を作り出し、この物質が低体重児出産の原因の一つとなります。
以上から見ると、口腔の健康は重要で、健康のために、1年に1回の歯科検診が必要です。
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