ホワイトニング剤の成分と濃度
現在では多くの人が歯を白くするためにホームホワイトニング治療を行っていますね。 最近頻繁に耳にするホームホワイトニングですが、日本で認可されたのは2001年のこと・・・。 日本で最初に認可されたホームホワイトニング剤が、ホワイトニングの先進国であるアメリカで 作られたナイトホワイトエクセルです。
現在ではこのほかにも「ハイライトシェードアップ」、「ティオン」、「オパールエッセンス」といった さまざまなホワイトニング剤を用いたホームホワイトニング治療が行われています。 ホームホワイトニング剤は過酸化尿素が成分となっており、製品によって濃度に違いがあります。 殆どの製品が10%~20%といった濃度になっています。
ホームホワイトニングはホワイトニング剤の濃度が高いほど、短期間での効果が期待できますが、 その分刺激が強くなり歯がしみるといった症状が起こる場合もあります。 過酸化尿素は過酸化水素より刺激が少ないので、安全にホームホワイトニングを行うことができますが、 使用するホワイトニング剤の濃度についてもチェックする必要がありますね。
ホームホワイトニング治療を行っているクリニックでは、複数のホワイトニング剤を取り扱っているところもあります。 それぞれのホワイトニング剤の濃度や特徴などを理解し、自分に合ったホワイトニング剤での ホームホワイトニングを行いましょう。
ホワイトニング剤の成分には2種類あります。歯科医院で行うオフィスホワイトニングは過酸化水素を主成分であり、自宅で行うホームホワイトニングは過酸化尿素を主成分としています。ただし過酸化尿素は酸化反応の課程で、過酸化水素に変化するため、基本的にはホワイトニング剤=過酸化水素とお考えください。過酸化尿素は過酸化水素に比べて酸化反応が緩慢です。そのため じっくり時間をかけて行うホー ムホワイトニングに適しています。
過酸化水素は、いわゆるオキシドールと同じ成分です。 オキシドールは過酸化水素3%で、ホワイトニングに使用する過酸化水素は35%、過酸化尿素は10−21%を使用します。 過酸化水素の安全性ですが、低濃度のものは、オキシドールに代表されるように安全で広く普及しています。しかし高濃度のものになるとやや危険性があります。
ホワイトニングに使用する薬剤には、過酸化水素以外に増粘剤と触媒等が配合されています。過酸化水素単独ですと、液体のため、流動性が良すぎて歯の表面に一定時間留まってくれないことと、すぐに乾燥してしまうため十分な漂白効果を得ることができません。 増粘剤としてシリカやグリセリンなどの無機化合物を使用し、歯の表面で長時間作用しやすくしています。
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