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むし歯をセルフケア

  細菌感染症のむし歯の発症には,日ごろの食習慣や生活リズム(食べる.排池する、遊ぶ・寝る)が深く関わることが知られていて,健診でむし歯がみつかると,まず生活環境を検討することになります。つまり,むし歯は育児を反映した現象とも考えられるわけで,子どものむし歯が検出され日常生活の検証が始まると,自身の育児を否定されたように感じる保護者もいます.これが,むし歯が進まないようにと,嫌がる子どもを押さえてでも歯みがきしたり,あるいは治療により白紙の状態を取り戻そうする保護者の行動の理由となっているようです.

 むし歯のみられる’低年齢児のなかには,行動の自律や生活リズムの形成が遅れていると思われる子どもも確かにいます.しかし,本人が治療を望むわけはなく,またむし歯の治療で生活習慣や行動が改善するわけでもありません.

 

 日本に善らす人なら,誰でも口腔内にむし歯の原因菌をもっていて,炭水化物を食べた後には毎回,微細な歯質の溶解(脱灰)が起こります.その後の修復(再石灰化)過程で回復がはかられるので,目に見えるむし歯にならないだけなのです.

 

 むし歯になるのはこうしたバランスが崩れた結果で,日常の生活習慣を親子で再考するよいチャンスです.小さなむし歯がみつかったことを契機に 日ごろ口にする食べ物の偏りやお口の中を清潔に保つ工夫を,家族や診療スタッフと一緒に考えます.

 

 子どもにセルフケアの志向と行動が根づいたら,一生の財産となるでしょうしかし,痛みなどの生活上の障害が起こってからはじめて歯科を訪れた子ども,特に不安で逃げ出したい子どもにとってなら,子どもの心理発達にあったアプローチや生活背景に配慮できる専門職が頼りです.小児歯科医は子どもの歯の治療が専門の歯医者だと思われがちですが,口と歯の発育や障害だけでなく,心理や行動の発達についても学ぶ機会が多く,治療にあたっても子どものこころへの配慮を欠かしません.

 

 保護者のなかには「小児専門医なのだから,子どもを納得させてにこやかに治療ができるのがあたり前」と考えて来院する人もいますしかし,小児歯科医だからといって,泣き叫ぶ子を穏やかに治療できる魔法を知っているわけではありません.むしろ,「嫌だから,騒いで当然」とクールに受容できる心構えをもっているに過ぎません.一方,目線は子どものこころを向き,言葉かけや抱擁などの子どもと共感できる所作とセンスに富み,保護者とは異なる視野をもつ第三者の大人として,子どもとの接点をつくる工夫を知っています.ぜひご相談下さい。


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