『妊娠すると、赤ちゃんにカルシウムを取られて歯がぼろぼろになる』とか『赤ちゃん一人につき歯が一本だめになる』なんてお話をよく聞きますが、これはほんとなのでしょうか?実はこれはウソ。赤ちゃんがお母さんのカルシウムを取ってゆくわけではないのです。でも、どうしてそんなことが言われているのでしょうか。
それは、妊娠すると色々な原因から歯を悪くしがちだからだと思われます。今回は妊娠と歯の関係を考えてみましょう。コレはホントです。まず、一つにはつわりがひどくて歯ブラシを口に入れるのもいやになってつい歯磨きをさぼってしまうとか、一回にたくさん食べられなくて、食事が不規則になるなど口の中が不衛生になりがちなのも原因の一つ。
でも、それだけではありません。妊娠すると唾液の成分も変わり、虫歯菌に対する抵抗力も低下してしまうのです。酸っぱいものを食べたくなるのでお口の中が酸性に傾くのも一因と思われます。妊娠中は、女性ホルモンの影響で歯茎が腫れたり出血したりしやすくなります(妊娠性歯肉炎)。コレがひどくなると炎症が歯槽骨まで及んで、歯がぐらぐらしてくる歯周病にまで進行してしまいます。また、もともともっている歯周病が悪化する場合も多いようです。
ちなみに歯周病は別名『サイレント・シンドローム』とも言われるちょっと怖い歯ぐきの病気。20代では約7割、30代では約8割がかかっているといわれるほど一般的な病気です。歯肉と歯の間で細菌が歯を溶かしていってしまって、最終的には歯がぐらぐらになってしまうのですが、ある程度の段階までは痛みなどの症状もないので、気づいたら進行してしまっているなんてことも。・・・怖いですね。
また、余談ですが、歯周病菌の一種が血管内に入ることにより、早産を起こす(=低体重児になる)確率が多くなるということも言われています。対策はとにかく歯石や歯垢をためないようにマメな歯磨き。お口の中はキレイにしておきましょうね。とにかく口のなかを衛生的にするように気をつけましょう!
たとえば、『気持ち悪くても、必ず寝る前には歯を磨く』など、ルールを作ると実行しやすいと思います。また、歯ブラシを口に入れられなくても、ぶくぶくうがいするだけでも効果的。食べたらすぐうがいをしましょう。また、歯医者さんで歯石を取ってもらったり、ブラッシングの指導を受けたりするのもオススメ。歯石を取るには麻酔もいらないですしね。
実は、赤ちゃんの口の中には虫歯菌はいないのです。お母さんがなめたスプーンで赤ちゃんに食事をあげたりすることで、お母さんの口のなかの菌が赤ちゃんの口に移ってしまって虫歯が発症するとも言われています。お子さんの虫歯予防のためにもマメな歯磨きを心がけましょうね。
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