口腔乾燥は口が乾く状態であり、口に水分を補いたくなりますが、のどが渇くという表現の状態(口渇〈こうかつ〉)とは厳密には区別されます。口渇は、健常者でも運動をして発汗した時に起こりますし、病的には甲状腺機能亢進(こうしん)による過度の発汗に伴って起こります。また、糖尿病などの尿量が増える内科的疾患や、嘔吐(おうと)や下痢の結果としての脱水状態、他にも心臓病、腎臓病などにより循環血流量の減少時にもみられます。
このように、口渇は原因が明らかであり、疾患の治療と水分を摂取することで解決できます。しかし、口腔乾燥は唾液の分泌量の減少に加えて、義歯を入れている、口で呼吸をする(口呼吸)、長期に何らかの治療薬を服用している、精神緊張が続いているといった要因が複雑に絡んでいる場合が多く、したがって若年より高齢者に多く、診断と治療を難しくしています。
口腔内に起因する口腔乾燥症の原因
口呼吸
口腔乾燥の限局的要因として口呼吸があげられます。
口呼吸は、鼻炎やアデノイドによって二次的に起こる場合もあります。
長時間の口呼吸は口腔内を乾燥させ、口腔粘膜の痛みやプラークの増加を引き起こすため、歯周病やカリエスの発症を助長します。
嗜好品の過剰摂取
コーヒー・紅茶・緑茶に含まれるカフェインやたばこは、粘膜に対する刺激となります。
またニコチンやカフェインは高い利尿作用を有するため、一時的に脱水を起こし唾液分泌が抑制されます。
摂取水分量の不足
全身の機能を円滑にするには、成人の場合1日あたり体重の1/20の水分摂取が必要とされています。
たとえば体重50kgの人では1日に2.5Lの水が必要ということです。
そのうちの一部が唾液分泌に利用されます。
食事などで自然に摂れる水分量は1.5Lといわれていますので、残りの1Lは食間に摂らなければならない計算になります。
不十分な咀嚼回数
咀嚼回数の減少は、唾液腺の萎縮と唾液分泌の低下をもたらすことが知られています。
これは食生活のあり方にも関連しています。
たとえば幼児期にあまり咀嚼しなくても食べられる食物を中心とした食生活を続けていると良い咀嚼習慣が身につかず、結果的に唾液分泌低下を引き起こすことがあります。
軟食や流動食を多く摂っている場合や、早食いになっている場合にも注意する必要があり、このような習慣は成人してからでなく、小さい頃から習慣づけることが大切です。
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