ムーシールドは乳歯列期に受け口(反対咬合)を改善する装置です。 乳歯列期に治療を行う事によって正常な顎骨の成長発育の促進及び、永久歯の正しい生え変わりを期待します。 就寝時にこの装置を装着する事によって舌や口腔周囲筋の状態が整えられ、反対咬合が改善します。
お子さんの反対咬合(受け口)の治療は、今まで「様子を見ましょう」ということがほとんどでした。しかし、反対咬合のうち自然治癒する患者さんは全体の6%に過ぎません。むしろ、そのままにしておくことで下顎が大きくなりすぎる、大きくなってから矯正を行う際に骨を切ったり歯を抜いたりする可能性が出ることなどから、自然回復の可能性が高い状態でなければできるだけ早めに治すという方向に変わってきています。
また、昔は小児に対する受け口の治療方法がないことから、歯が生え代わるまで待たざるを得ませんでした。しかし現在では、マウスピース型の矯正装置『ムーシールド(機能性顎矯正装置)』を就寝時に使用することで反対咬合を改善することができます。
このムーシールドを使用することにより、反対咬合は永久歯が生えるまで待つことなく3歳児からの治療が可能になりました。お子さんの歯並びでお悩みの方、是非ご相談下さい。メールでのご質問も、お受けしています。
受け口の成因は遺伝的要因の他に筋機能上の問題点が挙げられます。 ムーシールドは受け口の要因となっている不正な筋機能を正常な状態に改善する事によって歯列を整えます。主な筋機能上の問題点は3つあります。
1きつい上口唇圧(癖)
2低位で機能する舌
3オトガイ筋の負の圧
きつい上口唇圧(癖)→上唇と上前歯の間にシールドが介在し、歯へは直接上口唇圧が加わりません。 低位で機能する舌(習慣性、鼻咽腔疾患)]→舌がパッドの上に挙がることによって、下前歯を内側から押さないようになります。また同時に舌が上前歯を内側から押すようになります。 オトガイ筋の負の圧→装置を装着することによって改善します。