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月归档:九月 2012
医院と患者さんの信頼関係も強まり
「予約をしたのに、ずいぶん待たされた」とか、「歯が痛いのになかなか診てくれなかった」という経験がある方は多いと思います。現在、ほとんどの歯科医院が予約制を採っていますが、一部の専門分野の医院を除いて、新患・急患を随時受け付けているところも数多くあります。 そのなかで、予約の方と随時受け付けの新患・急患の方をどういう順番で診るかは、歯科医院ごとにそれぞれの考えがあるので、一概には言えません。しかし、仮に予約を最優先にしている歯科医院でも、来院された時点で、ズキズキと激しく痛んでいるような急患の方は、あまりお待たせするわけにはいきません。 そのことが、時には予約の患者さんのお時間をいただいてお待ちいただくなど、どうしてもご迷惑をおかけすることがあります。もちろん、多くの歯科医院は、予約の患者さんをあまりお待たせすることになりそうであれば、ご説明して、了解を得ることもしております。 逆に随時受付で来られた患者さんも、予約の方の時間をやりくりして診察してもらうことを理解して、多少の時間の余裕をもって来院されると、イライラせずに待てるかもしれません。 予約に関して、患者さんにお願いしたいことは、予約の日時を守りましょう、ということです。前回の診療のときに、患者さんのご都合を聞いて決めているのですから、なにか急用が入らない限り、ご来院は可能でしょうし、予約時間に来られることで、患者さんご自身の待ち時間も少なくできるのです。 歯科診療は、実際に診察するドクターだけでなく、衛生士や技工士他、多くのスタッフが関わっています。予約の患者さんが来られないと、ただ時間が空いてしまうだけでなく、スタッフ全員の士気も落ちますし、技工士が患者さんの来院に間に合わせるために、前日遅くまでがんばったのに、結局、患者さんは来られなかったというようなこともあります。 急用で来られなくなった場合も、ご連絡をいただければ、次回の予約をあらためて入れることで診療が途切れてしまうことも防げますし、空いた時間に別の患者さんを診てあげることもできます。 歯科医院は予約の患者さんと随時受付の患者さんをうまく調整して、できるだけお待たせしないようにしながら、治療に最善を尽くし、患者さんは医師の指示と予約の時間を守り、両者が協力して治療を続けていくことで、医院と患者さんの信頼関係も強まり、ひいてはより良い治療につながっていく、ということは言えるでしょう。
保険診療と自由診療
歯科医院に行く際に、「腕は確かか」、「痛くされないか」という不安とともに、もうひとつ考えるのは「高くないか」と言うことではないでしょうか。そして、治療費について患者さんが高いと感じるのは、保険が適用されない治療=自由診療となったときが少なくないようです。保険診療での患者さんの負担は、費用の何割かの一部負担金だけであるのに対し、自由診療は、全額自己負担なうえ、費用も医院が自由に設定できるので、かなりの差があるからです。 一般には、「通常必要とする治療は全て保険でできる」というのが建前です。しかし、「保険でできる」といっても、材料の耐久性や審美性、高度な技術の治療など、その「質」を考えたとき、患者さんの満足の行く治療が、必ずしも保険の範囲内ではできないことがあります。また、日進月歩の医学・医術の進歩の中で、新しく開発された治療法が、保険に適用されるまで、ある程度年月がかかることもあります。これらの治療が自由診療です。 歯科治療では、セラミックを使ったインレーやクラウン、ポーセレン(陶材)をはったクラウン、奥歯の貴金属クラウン、ブリッジの一部、金属床義歯、アタッチメント義歯、インプラント、歯列矯正などについては、現在、保険の適用外です。 その他の審美的な治療の多くや、むし歯のリスク検査(唾液の量や口腔内細菌の検査)なども適用外です。 保険診療と自由診療をめぐっては、いくつかの課題もあります。 一つは保険の適用範囲です。医療保険制度は、社会に必要な優れた制度ですが、その運用や考え方は、現在の歯科医療の実態に即していない部分も出てきています。現在の歯科治療で重要とされるリスクコントールなどの予防措置的な治療は、「悪いところを治す」あるいは「悪くなったら治す」と言う考え方が中心である医療保険制度では、適用外であるのはその一例です(歯石除去など一部保険がきくようになったものもあります)。 もう一つは、制度の仕組みからくる弊害です。患者さんは、保険料を払っているのだから「保険を受ける権利」があります。その権利を損ねると言う理由で、保険医は強く自費診療をすすめたり、保険診療の欠点を指摘したりすることは原則として許されていません。このことは、合理的なことですが、患者さんへの充分な説明をしにくくしている面があります。 また、歯科医療の分野では、審美的な治療も多いせいか、一般の医療に比べて、保険でできない診療行為が多くなっているという一面もあります。このような状況の中で、多くの歯科医師は、患者さんの満足いただける治療内容と経済的負担との兼ね合いから、患者さんの希望も聞きながら、最適な治療を決めて、治療を進めていきます。 治療も受ける側も、事前に自分の希望を伝え、治療法の選択肢やその費用もよく聞いて、理解納得した上で判断し、治療を受けることが、内容的にも費用的にも満足できる治療を受ける為に大切なことなのです。
象牙芽細胞
歯の表面は、「エナメル質」という人体でもっとも硬い成分で覆われています。その硬さは、鉄よりも硬く水晶と同じくらいです。ですから歯科医が歯を削るときの道具(あのキーンという言う甲高い音のする)「ダイヤモンドバー」には、その名の通りダイヤモンドの粉が吹きつけられているほどです。 「エナメル質」は、新陳代謝のない死んだ組織であり、皮膚などと違い、傷ついたり溶けたりと侵されても、再生しません。「エナメル質」の内側にやややわらかい部分の「象牙質」があります。「象牙質」は体積で言えば歯のほとんどを占めていて、歯の本体と言えます。「エナメル質」が死んだ組織であるのに対し、「象牙質」は神経終末が届いている生きた組織です。 虫歯等で歯が侵食されたとき、この部分まで達すると、最初に歯がしみると言う症状になり、虫歯に気づくことになります。「象牙質」はさらに奥にある「歯髄」につながっています。 「歯髄」は歯の心臓とも言えるところで、神経や血管の多く通ったやわらかい組織で、その周囲には象牙質をつくりだす象牙芽細胞があります。 「歯の神経を取る」と言う場合は、この歯髄を除去することを意味しています。歯髄を取ると歯の痛みはなくなりますが、それはその歯の「死」を意味します。歯が残っていれば、その後も噛むことの役割は果たしますが、象牙質の産生機能もなくなり、強度も弱くなり、硬いものを噛むと歯が折れてしまうことさえあります。 歯茎(歯肉)に隠れている部分は、どのようになっているのでしょう。この部分は、歯の見えている部分を歯冠部というのに対し、歯根部といいます。歯根部は薄いセメント質で覆われ、その内側は象牙質、外側は歯肉・歯根膜と結びついています。セメント質は象牙質よりさらにやわらかい成分でできています。 歯根膜は、歯を固定する土台である顎の骨(歯槽骨)と歯をくっつける役割をしています。 このように歯は、神経や血管のある歯の内部を、硬いエナメル質や歯茎で保護する構造になっています。 エナメル質が菌で溶けたり、歯と歯茎のすき間から菌が入り込んだりして、内部で炎症を起こすなど、歯や歯の周りが菌に侵されると、痛みが出たり、ひどいときには歯を失うこととなります。エナメル質や歯茎のケアに気をつけて、菌の侵食を防ぎ、歯や歯茎のなかの炎症を防いで、健康な歯で快適な食生活を送りましょう。
やっぱり歯医者は怖いから
むし歯・歯周病の治療、定期健診、歯石取り、入れ歯、ホワイトニング、歯列矯正・・・歯科医院に行く理由は患者さんそれぞれですが、残念ながら、喜び勇んで歯科医院へ向かう方は、ほとんどいらっしゃらないと思います。 行きたくない気持ちが高じてしまうのか、数週間、数ヶ月と治療が亘るうちに、治療なかばで来なくなる患者さんもいらっしゃいます。「とりあえず痛くなくなったから」「仕事が忙しくて」「引越したから」「やっぱり歯医者は怖いから」・・・通院しなくなる理由もそれぞれあるとは思います。しかし、治療の中断は、皆さんが考えていらっしゃる以上に、深刻な問題を起こすかもしれません。 むし歯がひどくなって神経まで達したときなど、神経を抜いて、根の奥の部分まで清掃消毒し、薬で隙間なく封鎖する根管治療という処置があります。根管は非常に細くかたちも複雑なので、治療にはどうしても長い期間がかかります。この根管治療を途中で止めてしまうと、根管内が再び細菌に感染してしまうことがあります。根の周囲が膿んでひどく痛んだり、大きく腫れたりすることがあります。 さらにそのまま放置しておくと、根の先に出来た病巣(根尖病巣)が大きくなってしまったり、むし歯が根の方向に進行してしまい、抜かなくてもよい周囲の歯を抜くことになってしまうこともあります。 歯を抜いた場合は、翌日の洗浄・消毒、傷が治ってからの補綴処置(入れ歯・ブリッジなど)が必要になります。洗浄・消毒は、抜歯後の感染予防のため、補綴処置は、見た目を美しく回復するだけでなく、咀嚼や発音機能の回復や、隣の歯が傾いてくるなど、噛み合わせが悪くなるのを防ぐために必要です。最終的に補綴処置が終わるまで治療を続けてください。 歯を削った後は、クラウンやブリッジ、詰め物を作るために、型を取ります。ここで治療を中断してしまうと、型を取ったときから歯の状態が変わってしまうことがあり、クラウンや入れ歯が合わなくなり、型の取り直し、歯の削り直しなどをせざる得ないことになります。その間に細菌に感染して、かえって長期間の治療が必要となったり、虫歯が進行してしまって抜歯してしまわなければならなくなることもあります。 忙しい方は、時間をうまくやりくりし(痛かったときには時間を作れたのだから)、転居の際は、歯科医に相談して治療を続ける方法を決め、万が一相性の悪い歯科医院に行ってしまったときには、転院することを視野に入れてでも、強い気持ちで、治療を終えるまで通院しましょう。
歯の浮くようなセリフ
「歯の浮くようなセリフ」は、聞いても決して愉快にはならないように、実際の歯が浮く感じがするのも、愉快なものではありません。例えば、疲れてくると歯が浮くという方もいらっしゃると思いますが、これはどういう症状なのでしょう。 歯の根の部分と骨(歯槽骨)の間には、緩衝材の役割をする歯根膜という膜があります。 歯が浮く、噛み締めると痛いという症状は、この歯根膜の毛細血管がうっ血して腫れ、炎症を起こしている場合が多いようです。 歯根膜は周りを骨に囲まれているので、腫れると歯を持ち上げる形になり、わずかですがまさに歯が浮いてしまうのです。疲れたときには、首や肩の血行が悪くなって、肩こりを起こすことがありますが、これと同じで、歯根膜が血行障害を起こすことが歯が浮く原因のひとつです。 これもまた肩こりと同じですが、ひどくなると眼が痛くなったり、頭痛がしたりと、からだのほかの部分にも悪影響が出てくるので、疲れが原因と考えられるときは、無理をせず休養を十分にとって、症状を和らげましょう。 歯が浮く原因にはほかにも、硬いものを食べたとき、無理な食べ方をしたとき、歯を食いしばるような強い運動をしたときなどにも、歯根膜が圧迫されて痛んで炎症を起こすケースがあります。噛みしめ癖のある人や、お酒の飲みすぎなどで、起こることもあります。 歯が浮く症状が、疲れたときなど一過性のものであれば、あまり心配はありません。しかし、むし歯や歯周病が原因で炎症を引き起こしていることもありますし、普段は痛みや腫れを感じない初期のむし歯や歯周病が、疲れたときや風邪のときに、菌の活動が活発になって、症状を悪化させることがあるので、浮く感じが長引いたり、たびたび起こるようであれば、一度歯科医に診てもらうほうがよいでしょう。 歯科用品 光重合 重合器
歯の浮くようなセリフ
「歯の浮くようなセリフ」は、聞いても決して愉快にはならないように、実際の歯が浮く感じがするのも、愉快なものではありません。例えば、疲れてくると歯が浮くという方もいらっしゃると思いますが、これはどういう症状なのでしょう。 歯の根の部分と骨(歯槽骨)の間には、緩衝材の役割をする歯根膜という膜があります。 歯が浮く、噛み締めると痛いという症状は、この歯根膜の毛細血管がうっ血して腫れ、炎症を起こしている場合が多いようです。 歯根膜は周りを骨に囲まれているので、腫れると歯を持ち上げる形になり、わずかですがまさに歯が浮いてしまうのです。疲れたときには、首や肩の血行が悪くなって、肩こりを起こすことがありますが、これと同じで、歯根膜が血行障害を起こすことが歯が浮く原因のひとつです。 これもまた肩こりと同じですが、ひどくなると眼が痛くなったり、頭痛がしたりと、からだのほかの部分にも悪影響が出てくるので、疲れが原因と考えられるときは、無理をせず休養を十分にとって、症状を和らげましょう。 歯が浮く原因にはほかにも、硬いものを食べたとき、無理な食べ方をしたとき、歯を食いしばるような強い運動をしたときなどにも、歯根膜が圧迫されて痛んで炎症を起こすケースがあります。噛みしめ癖のある人や、お酒の飲みすぎなどで、起こることもあります。 歯が浮く症状が、疲れたときなど一過性のものであれば、あまり心配はありません。しかし、むし歯や歯周病が原因で炎症を引き起こしていることもありますし、普段は痛みや腫れを感じない初期のむし歯や歯周病が、疲れたときや風邪のときに、菌の活動が活発になって、症状を悪化させることがあるので、浮く感じが長引いたり、たびたび起こるようであれば、一度歯科医に診てもらうほうがよいでしょう。
ドライマウス
「xxドライ」というビールが、ロングセラーになっていて、皆さんの喉を潤すこともあると思いますが、今回は、「ドライ」といっても、ビールではなく、お口の中のお話です。 口の中のドライ=ドライマウスは、口腔乾燥症と呼ばれる口の中が乾いてしまう病気です。 試験や人前に出たときなど、緊張で口の中がカラカラになった経験がある方もいらっしゃると思いますが、ドライマウスは、その症状が一時的でなく、慢性的に続く疾患です。 極端に口の中がカラカラにならなくても、口が渇く、口の中がネバネバしてしゃべりにくい、つばが出にくい、舌がヒリヒリと乾いて痛い、水分がないと食べ物を上手に飲み込めない、口臭が気になる、などの症状がある方は、ドライマウスを疑った方が良いかもしれません。 ドライマウスで唾液が少なくなると、口腔内の細菌やカビ類が繁殖し、炎症をおこし、虫歯や歯周病になりやすくなります。さらに症状が進むと、食物を噛んだり飲み込むことが困難になり、からだに必要な栄養素を補給することができなくなります。 ドライマウスの原因はさまざまで、加齢(噛む力が弱くなり唾液の分泌が減る)や、ストレス(交感神経と副交感神経のバランスが崩れ唾液が出にくくなる)、糖尿病・シェーグレン症候群(自己免疫疾患の1つ)・エイズ・パーキンソン病などの病気、血圧降下剤・抗うつ病薬・利尿薬・抗アレルギー薬・鎮痛薬など薬の副作用、などが挙げられています。 他にも、柔らかい食べものが好まれるようになったので、唾液の分泌が減った、住環境の変化でハウスダストが増え、アレルギー性鼻炎をおこし、口呼吸となり口の中が乾燥しやすくなった、というような要因も言われています。 対処法は、原因によって変わってきますが、日常から心がけることは、柔らかい食べ物ばかりを摂らない、こまめな水分補給、うがいや歯みがきで口腔内を清潔に保つ、ガムを噛んだりレモンや梅干を摂って唾液を出すようにする、室内の乾燥に気をつける といったことになるでしょう。 人工唾液や保湿ジェルなど、口の中の乾きを和らげる製品も最近は増えてきたので、これらを試してみるのも良いでしょう。
溶け出しにくい金属を使う
金属アレルギーと聞くと、指輪やピアス、男性なら時計やベルトのバックルなどに反応して、かゆみや湿疹、かぶれなどを起こすというような症状を想像される方が多いと思いますが、歯科医療の分野でも、金属アレルギーの問題が取り上げられるようになってきました。 ご存知のとおり、歯の治療には、被せ物や詰め物などに金属が使われることがあります。これらの金属がアレルギーの原因となることがあります。 金属アレルギーが起こる仕組みを簡単に説明しましょう。金属がイオン化してからだの中に入ると、人間が本来持っている免疫力で、抗体が作られます(抗原抗体反応)。 その後、その金属が体に入ると拒絶反応を起こすのですが、その際、体にも炎症や障害をもたらしてしまうことがあり、これが金属アレルギーです。 歯科医療における金属アレルギーでは、口の中に金属がイオン化して溶け出し、これが金属アレルギーの原因となります。花粉症と同じように、今まではなんともなかったのに突然発症したり、口の中以外の場所に症状が出たりすることもあるので、口の中の金属が原因と分かりにくいケースもあります。 口腔内の金属アレルギーのリスクを下げるには、1.溶け出しにくい金属を使う(溶け出しやすい金属=ニッケル、コバルト、パラジウムなど。溶け出しにくい金属=金、銀、プラチナ、チタンなど) 2.種類の違う金属が存在するとアレルギーを起こしやすいという調査結果があるので、できるだけ同一の金属を使う 。3.金属を使用しない(セラミックなどを使用) というような方法をとります。 また発症した場合には、原因となった金属をつきとめ、その金属を取り除き、今後は避けることでアレルギー反応を鎮め、再発を防ぎます。 ほかのアレルギーにも言えることで、アレルギーの発症を予見することはとても難しいのですが、医師などにも相談して、ご自身の体質をよく把握しておくよう心がけましょう。
口腔衛生にいっそう気を配る必要
人間の体の中には、善悪様々な細菌が住み着いていて、その数は100兆個を超えると言われています。口の中にも多くの細菌がいて、それらの一部が、虫歯や歯周病の原因となっていることはご存知のとおりです。 そしてさらに、口の中の細菌が、体のほかの部分に入り込んで、別の病気を引き起こすケースがあります。口に入れた食べ物が、誤って気管に入ってしまって、思わず咳き込んでしまった経験はどなたにもあると思います。 通常、人間は食べ物が口の奥やのどを刺激すると、無意識のうちに食道に導きます(嚥下反射)。さらに、誤って気管に入ることがあっても、咳をして食べ物が肺に入らないよう対応します(咳反射)。しかし高齢者の方や、脳梗塞などで脳に障害が残ってしまった方などは、これらの機能がうまく働かず、唾液とともに口のなかの細菌が肺に進入して(誤嚥)、肺炎を引き起こすケースがあります。 特に、免疫力の弱っている高齢者の場合、肺炎が悪化して死に至ることもあります。高齢者の口の中は、若い人に比べて、唾液が少なく細菌が繁殖しやすい環境でもあり、口腔衛生にいっそう気を配る必要があります。 寝たきりの方や介護が必要な方で、肺炎に悩まされている方も多くいらっしゃると聞きますが、家族や介護者がブラッシングなどプラークコントロールを行うことで、軽減することができます。 虫歯や歯周病などで炎症がある場合、これを適切に処置しないでおくと、そこから血管中に細菌が混入することがあります。この状態を菌血症といい、免疫力の低下した病人や高齢者では、敗血症へと進行するケースがあります。 敗血症は、血液のなかを繁殖した多くの細菌が循環し、悪寒・発熱・嘔吐・下痢・倦怠感などの症状が出るほか、いろいろな臓器が障害を起こしたり、重症のケースでは、敗血症ショックを起こして死亡することもあります。また、歯周病で歯槽骨吸収が進むと、歯周病細菌をはじめとする口腔内細菌が影響して、血液中に血栓ができやすくなったり、動脈硬化を進行させるとされています。 糖尿病と歯周病の関係も密接で、歯周病になると血糖値コントロールを阻害すると言われています。逆に糖尿病の高血糖や血液中のブドウ糖のアンバランスが歯周病を起こしやすくするとされていて、片方の治療が進むと、もう一方の症状も改善する傾向があります。口は全身につながっています。日ごろから、口の中を健康に保つことで、「口は災いの元」とならないようにしたいものです。
女性は 歯のトラブルを招く要因
女性は男性に比べて、女性特有の生理的・遺伝的性質から、歯のトラブルを招く要因が多いといわれています。今回はそれらについて、見てみましょう。思春期を迎えた女性は、女性ホルモンを分泌するようになりますが、そのなかのエストラジオールやプロゲストロンといったホルモンと口腔内の歯肉溝滲出液が混ざると、歯肉の毛細血管に影響して炎症を増大させたり、歯周病菌の栄養となって細菌の増殖を促します。 月経中は女性ホルモンの分泌がさかんになるので、特に注意が必要です。妊娠・出産で歯が悪くなったという話もよく聞きます。胎児にカルシウムなどの栄養を取られるからと言う人もいますが、それよりも大きな要因があります。 妊娠中は女性ホルモンの分泌が特に増大しますし、生活習慣の面からも歯の疾患のリスクが高まります。つわりのせいで歯ブラシを口に入れるのが辛くなり、歯磨きがおろそかになる、一度にたくさん食べられなくなるので、間食の回数が増え、口腔内の酸性状態が長くなることに加え、酸っぱいものを好んで食べるので齲蝕(うしょく)しやすくなる、などが生活習慣の変化の影響です。 また妊娠中は、免疫力も弱まります。母体にとって異物である胎児を長く胎内に居させなければならないので、免疫寛容といわれる作用が働き、免疫反応をおさえるのです。妊娠中は体全体が免疫寛容の状態になるので、口腔内に限らず、感染症にかかるリスクが増加しているのです。骨粗鬆症の人は、歯の欠損が多いというデータがありますが、これは骨粗鬆症が、歯の土台である歯槽骨にまで及んでいることを示しています。 そして、この骨粗鬆症もまた男性より女性の方がなりやすいといわれています。骨の形成には、性ホルモンが密接に関係していますが、男性ホルモンが年をとっても急激に分泌量が落ちないのに対し、女性ホルモンは、閉経を迎えると極端に分泌量が減ることが要因です。無理なダイエットや、偏った食生活で骨粗鬆症気味の若い女性も増加傾向にあります。 女性特有のこれらのリスクを理解し、リスクが高いとされるそれぞれの時期には、いっそう歯のケアを心がけることで、健康な歯を保ちましょう。 歯科用品 双眼 ルーペ led光重合器