副鼻腔炎

鼻腔の周囲には、副鼻腔という粘膜に覆われた空洞が存在する。鼻腔の炎症は副鼻腔に波及することがあり、それを副鼻腔炎と呼ぶ。近年、副鼻腔炎診療の手引き(、急性鼻副鼻腔炎ガイドラインが発刊され、治療の効率化、診断精度の向上がなされている。近年はアレルギーなどさまざまな原因で発症する「好酸球性副鼻腔炎」が増えている。治りにくく再発を繰り返すケースも多いという。

副鼻腔炎は通常の鼻炎とは異なり、緑色や黄色で粘り気の強い膿のような鼻水が出るのが特徴で、3カ月以上もすっきりしない状態が続くと慢性副鼻腔炎と診断される。鼻詰まりや匂いが分かりにくくなる嗅覚障害、また炎症が起こった位置によっては頭が重い、頬が重く感じるといった症状が出る場合もあり、仕事や勉強時の集中力低下や睡眠の質の低下など、日常生活に支障が出やすい。

東京慈恵会医科大学付属病院耳鼻咽喉科の鴻信義・准教授は「特に好酸球性副鼻腔炎は、副鼻腔の粘膜が楕円状に大きく腫れる鼻茸ができやすく、鼻の中の空気が通りにくくなるために、嗅覚障害や鼻詰まりを訴える傾向があります。約半数はぜんそくを合併しているともいわれ、ぜんそくの既往症がある人は注意して」と警鐘を鳴らす。

風邪などにより副鼻腔に炎症がおこる。また、炎症により発生した膿が自然孔より排泄されず溜まることにより慢性化する。さらに、溜まった膿により粘膜肥厚がおこり、膿の排泄がさらに困難となり悪循環となる。

副鼻腔炎の治療は主に吸入や洗浄と薬物療法が行われるが、原因によって使用する薬剤が異なる。通常の蓄膿症なら抗生物質が有効だが、好酸球性副鼻腔炎の治療は、抗生物質の効果が弱いため抗アレルギー薬の内服とステロイド点鼻薬を中心とした薬物療法を行い、重症の場合はステロイド内服薬を使用することもある。薬物療法で効果が芳しくない場合には、内視鏡によって鼻茸やうみを取り除く手術を行い、ふさがった副鼻腔を空洞にして、空気や鼻水を通りやすくする。

手術によって多くの症状は改善するが、手術後一定の期間は自分で毎日鼻洗浄したり、点鼻薬や抗生物質の内服などが必要になる。鴻准教授は「アレルギーも原因の一つなので、日常生活では部屋や職場をまめに掃除や換気をし、マスクを着用して鼻の中を清潔に保つ、あるいはなるべく身の回りの温度や湿度を快適に保つよう努めることも大切です」と強調する。

关于 Ishinerデンタル

ホワイドニング機械製造・販売専門店、歯科医療機器・技工材料代理・卸売。激安で高品質な歯ホワイトニング関連商品、歯科機器、技工材料等をご購入できます。日本全国送料無料と 100 % の保証販売!
此条目发表在 健康話題 分类目录。将固定链接加入收藏夹。

评论功能已关闭。