口唇ヘルペスの治療は、歯科または皮膚科で薬を処方してもらうのがベストです。市販のステロイド軟膏で、自己流の治療をすることはおすすめできません。「何だか出てきそうだ」という予感がした時点で薬を使えば、発症はほとんど抑えられます。発症したばかりの段階でも、服用すればすぐに治ります。ですから、早めに歯科・皮膚科を受診してください。 また治療に関しては、できるだけ早期の段階で患部に抗ウイルス薬を塗布することが有効です。
風邪ぎみだったり疲れがたまっているときに、唇の端が腫れぼったいような感じがすると思ったら、次の日には赤く腫れて水ぶくれがいくつかできている!ピリピリしてうっとうしいけれど、1週間ぐらいで治った!!~こんな症状をくり返すのが口唇ヘルペスです。
俗に「熱のはな」と呼ばれ、毎月できてしまう人・たまに起こる人まで、再発の間隔は人それぞれです。一般には「単純ヘルペス」や「帯状ヘルペス」と呼ばれ、いずれもウイルスが原因で起こります。
単純ヘルペスウイルスは感染力が強く、昔は多くの場合子供のころに1型に感染して抗体をもっていたのですが、”不顕性感染”といって子供のときは95%くらいが感染しても表に出てきません。しばらく体内に潜伏していたウイルスが、大人になって体調を崩すなどなんらかのきっかけで出てくることが多いそうです。
つまり、今までヘルペスになったことがない人もずっと発症せずにすんでいただけかもしれません。ですから、常に発症の可能性はあるということです。特に20~30代のころによく症状がでるそうです。
ちなみに、はしかや風疹のようにウイルスでおきる病気は、一度かかれば体内に抗体ができ2度はかからないのが普通ですが、単純ヘルペスウイルスは何度でも再発します。ウイルスの潜伏場所が口の周りにある神経細胞の中であるということで、それが皮膚や粘膜に口唇ヘルペスという症状になって現れるということです。