口角炎は、くちびるの両端が赤くはれた状態になり、ただれてしまう病気です。くちびるの両端が赤くはれた症状ができ、ただれやかさぶたになったり、なかには深い亀裂の症状があらわれたりします。(歯科材料)
口角炎は起こる原因には、ドライマウス、アトピー性皮膚炎、貧血、糖尿病、ビタミン欠乏、免疫不全、ステロイド薬または、抗菌薬の長期の投与、などがありますが、微生物による感染症主な原因です。
口唇炎をともなっている口角炎の場合は、ビタミンB2の不足が考えられます。高熱をともなった病気や、貧血症状など全身におこる病気などからおこることがあります。
口角炎の治療には多くの場合、ステロイドや抗生物質を用いて治療を行ないますが、原因が特定される場合はそれにあった治療を行ないます。
カンジダが原因の場合はピオクタニン液を塗布する治療を行なったり、ビタミンが欠乏しているようであれば、ビタミンの投与など原因から改善させることで口角炎の症状を改善されることができるようです。
子どもは、口角に付着したよだれや食物の残りかすなどに細菌が感染しておこることが多いものです。ときに、真菌(しんきん)(かび)の一種のカンジダが感染することもあります。
おとなは、糖尿病、貧血(鉄欠乏性貧血、巨赤芽球性貧血(きょせきがきゅうせいひんけつ))、ビタミンB欠乏症などの病気で、感染に対する抵抗力が低下しているときに細菌やカンジダが感染しておこることがあります。抗生物質や副腎皮質(ふくじんひしつ)ホルモン薬の長期使用が原因のこともあります。高齢者は、このような原因がなくても、カンジダが感染しておこることがあります。 歯科x線でよく検査しましょう。
例えば口角炎はビタミン欠乏症や貧血、疲労などから発症するといわれているもので非ステロイドの薬を使いますが、ヘルペスはウイルスによって引き起こされる炎症のため、抗ウイルス剤や抗生物質を使って治療を行ないます。疾患によって治療法も異なるので早期治療をするならば、疾患を正しく知ることが大切です。
口角炎とヘルペスの見分け方としては疾患ができる部位、口角炎なら唇の端、ヘルペスは唇の端以外の場所にも発症します。あとは水ぶくれができているのか、単に切れて炎症を起こしているのかなどで大まかに判断することは可能ですが、口角炎もときに水ぶくれを起こします。