妊娠前に治療が終わっているから・・・と安心はしていられません。妊娠中は生常時とことなる体の変化があったり、さまざまな制約があります。妊娠がわかったら、お近くの歯医者さんで歯の健康診断を受けましょう。 歯科治療は妊娠中いつ受けても問題ありませんが、妊娠初期はつわりのため、後期はおなかが大きくなるため、治療がつらくなりがちです。妊娠16週~27週の安定期に済ませるとよいでしょう。歯科医が処方する薬や局所麻酔は、あなたが妊娠している ことを、歯科医が把握していれば心配ありません。また歯科医院で使われる歯科x線撮影の放射線量はごくわずかなため心配いりません。 妊娠初期でも、特に注意が必要なのは中枢神経をはじめ、赤ちゃんの体の大事な器官が作られる妊娠4~7週末までです。この時期に赤ちゃんの体に影響を及ぼす薬もあります。
ただ、赤ちゃんに悪影響を及ぼす薬の種類はごくわずかですし、病院で処方してもらった薬を短期間服用したくらいであれば、まず心配いりません。
この時期に薬を服用するとき、またすでに服用してしまった薬が心配なときは、必ず産婦人科に相談しましょう自己判断だけはせず、的確な治療を行えばまず問題ありません。
原則的には行わないのが普通です。しかし、痛みが強かったり、再発を繰り返すなど、必要と思われる場合には産婦人科と連携して処置を行います。生まれたての赤ちゃんの口の中には細菌は棲んでいません。
徐々に他の人から感染するといわれており、離乳食の時期や、キスなどのスキンシップ、1度口にした物をあげるなどがあげられます。口の中の細菌は3~700種ぐらいいるといわれ、善玉菌、悪玉菌の割合も同じように感染するといわれています。「むし歯になりやすい歯」という遺伝的な面も少しはあるかもしれませんが、大きく影響されるのは周りの環境です。
お母さんや周りの人のお口のケアにも心がけましょう。 赤ちゃんの歯の成育は、お母さんが妊娠に気づきはじめた妊娠7週目くらいからはじまり、一生使う永久歯の芽は、妊娠3ヶ月目頃にはすでにできはじめています。ママのお口のケアは、将来の赤ちゃんのお口の健康にも影響するのです。妊娠したことをきっかけに、赤ちゃんと家族のお口の健康についてよく考えてみましょう。
生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中には、むし歯菌はいません。むし歯菌は、ママや家族がなめたスプーンで離乳食を食べさせたりするなど、唾液を介して赤ちゃんのお口にうつるのです。生まれてくる赤ちゃんのむし歯予防のために、まずは赤ちゃんと過ごす時間が多いママから歯の治療やお口のケアを始めてみてください。家族のみんなも赤ちゃんが生まれる前までにはお口のなかをきれいにしておきましょう。それが、赤ちゃんのむし歯予防の理想的なスタートとなります。
ママや家族がお口のケアに積極的に取り組む姿を見て、子どもは自然にその大切さを学び、自分で歯を守る習慣を身につけていきます。歯みがきをしなさい!と口うるさく言わなくてすむように、まずママが率先してお口のケアのよい習慣を身につけましょう。
お口のケアには毎日のブラッシングやデンタルリンスを使ったうがいなどのセルフケア、歯科医院で行う超音波スケーラーで歯石の除去や口腔清掃などのプロケアがあります。セルフケアに加え定期的にプロケアを行うことで、ムシ歯や歯周病などになりにくいお口の環境をつくることができます。